アキレスの2017年3月期第1四半期連結決算は、売上高が196億3400万円で、前年同四半期比1・7%減、営業利益は3億4400万円で、同44・5%増、経常利益は4億300万円で、同3・3%増となり、減収増益となった。親会社株主に帰属する四半期純利益は3億1200万円で、同75・7%減。
セグメントの業績を見ると、シューズ事業では、高機能スーパークッション「ソルボセイン」を搭載した「アキレス・ソルボ」や、スポーツシューズの「スポルディング」は好調に推移したが、主力であるジュニアスポーツシューズのトップブランド「瞬足」やキャラクター商品は売上が伸びず、シューズ事業全体では前年売上を下回った。
その結果、シューズ事業の売上高は34億9600万円で、同3・1%減、営業損失は4億4900万円(前年同期は2億2900万円の営業損失)となった。
プラスチック事業では、車輌内装用資材は、国内・中国マーケット向けの復調はあったものの、北米マーケット向けが減退し、前年売上を下回った。フイルムの国内事業は、電材用とステッカー用が好調で前年売上を上回った。輸出は、欧州向け窓用は好調だったが、産業用で苦戦し前年売上を下回った。北米事業は、医療用とグラフィック用が好調に推移したが、文具用は苦戦した。農業分野は、生分解用が好調に推移し、前年売上を上回った。建装資材の床材・壁材は、新柄投入拡大の成果が出て、前年売上を上回った。引布商品は内需関連で、釣り用ボート、防災用エアーテントが伸び悩み、輸出関連も円高の影響で低迷し、前年売上を下回った。
その結果、プラスチック事業の売上高は91億2500万円で、同0・4%減、営業利益は8億200万円で、同44・2%増となった。
産業資材事業のウレタンは、寝具・雑貨用など主力商品が好調に推移し、前年売上を上回った。断熱資材は、ボード製品、システム製品が建築向けで低迷、パネル製品は畜産と仮設ハウス向け、スチレン製品はブロックがそれぞれ苦戦し、前年売上を下回った。工業資材は、静電気対策品が半導体分野向けで海外顧客を中心に新規需要獲得が進んだものの、国内向けの主要製品が切替えにより減少し、前年売上を下回った。
その結果、産業資材事業の売上高の70億1200万円で、同2・6%減、営業利益は5億2700万円で、同31・7%増となった。
通期の連結業績予想は当初見通しから変更なく、売上高が900億円で同1・9%増、営業利益は17億円で同8・9%減、経常利益は18億円で同24・8%減、親会社株主に帰属する当期純利益は11億円で同56・8%減を見込んでいる。