横浜ゴムは8月9日、社会福祉法人「プロップ・ステーション」と業務契約を締結し、重い障がいのある人にも在宅で働いてもらうことで、障がい者の自立と社会参画、就労の促進や雇用の創出に貢献する取組みを開始したと発表した。
「人材の能力を発揮させるのが私たちの役割」という双方の共通認識のもと、障がい者の支援を行なっていく。
同社は2012年に特例子会社「ヨコハマピアサポート」を設立し、知的障がい者を中心に障がい者雇用を促進している。
また、「社会からゆるぎない信頼を得ている地球貢献企業になる」というCSR経営ビジョンを掲げ、14年から「地球環境」「地域社会」「お客さま」「株主・投資家」「取引先」「従業員」という6つのステークホルダーごとに「横浜ゴムの重要課題」を設定し、解決に向けた活動に取り組んでいる。
「従業員」の解決課題には「人を大切にし、人を磨き、人が活躍する場をつくります」を掲げ、障がい者の雇用の課題についても積極的に解決に向けて取り組んでいく考えだ。
プロップ・ステーションは、竹中ナミ理事長が「チャレンジド(障がいを持つ人)」の可能性に着目し、自立と社会参画、就労促進の支援に取り組む草の根グループとして1991年に発足。98年に厚生相認可の社会福祉法人格を取得した。
コンピューターネットワークを活用した在宅ワークを含む、広範なチャレンジドの就労の場の創出に向け、ICT教育の実施や、仕事を発注しようと考える企業との連携を行っている。