日本ゴム輸入協会がまとめた16年6月の天然ゴム輸入量(生ゴム)は、合計で5万3470t、前年同月比で9%減(前年5万8858t)となり、前月の増加から減少に転じた。
輸入金額は、84億1664万円で同26%減(前年113億4464万円)となり、こちらは10ヵ月連続で前年同月実績を下回った。
平均輸入単価はキロ当たり157・4円で、前月比15・8円高となり、2ヵ月連続で上昇した。
1~6月累計では、輸入量が前年同期比7%減、金額が同28%減となった。
16年の天然ゴム輸入実績を振り返ると、輸入量は1月に5万8733t(前年同月比1%増)と上昇したものの、2月は5万4752t(同12%減)、3月は6万5345t(同2%減)、4月は5万698t(同18%減)と減少した。5月は微増に転じたが、6月は再び減少した。
天然ゴムの主要需要先であるタイヤ生産について、自動車用タイヤ・チューブの国内生産実績(JATMA統計)を見ると、6月のタイヤ・チューブ生産量は同5・4%減となり、19ヵ月連続で前年同月実績を下回った。四輪自動車の生産台数を見ると、普通車は増加しているものの、トラック、バス、軽乗用車が減少し、全体では1・0%減(JAMA統計)となっている。そのため、タイヤ生産はなかなか回復基調に戻れず、漸増傾向にあった天然ゴム輸入量も1割近い減少となった。
輸入金額については、
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