クリヤマHD1~6月期 産業資材事業の売上高は2割増

2016年08月17日

ゴムタイムス社

 クリヤマホールディングスの2016年12月期第2四半期決算連結決算は、売上高は239億900万円で前年同期比9・2%増、営業利益は15億5200万円で同6・7%増、経常利益は15億6600万円で同6・7%減、親会社株主に帰属する四半期純利益は10億8600万円で同4・6%減となった。

 北米事業については、飲料用ホースや配管ホース、プール等の送水に使用されるホースの販売が堅調に推移した。一方で、シェール・オイル・ガス市場や農業市場向けホース販売が依然として低調だったことから、現地通貨ベースでの売上高は同2・5%減となった。さらに、為替の円高も影響した。この結果、売上高は105億5100万円で同9・6%減となり、営業利益は9億7000万円で同10・0%減だった。

 産業資材事業では、船舶関連において、長崎にて建造中の大型客船の一番船工事が完工し、売上に貢献した。また、建機・農機向けの排ガス規制に対応する尿素SCRモジュールタンクの売上や、発電所向けのゴムライニング等のプラント用資材の販売も堅調に推移した。この結果、同事業の売上高は50億4300万円で同23・8%増となったが、利益面では15年9月にサンエーを子会社化したことに伴い発生したのれんの償却等の影響により、営業利益は9500万円で同70・6%減となった。

 建設資材事業は、大型商業施設等で使用されるオリジナルブランド商品「スーパー・マテリアルズ」(セラミックタイル)の販売が堅調に推移した。また、公共インフラ関連では、駅前広場や歩道橋等で使用される安全性と都市景観を考慮した防護柵やタイル等の製品の販売も堅調だった。この結果、同事業の売上高は39億1500万円で同4・7%増、営業利益は8900万円で同17・8%増となった。

 スポーツ施設資材事業に関しては、リオオリンピック・パラリンピックでも採用されている「スーパーⅩ」(全天候型舗装材)の販売が堅調に推移した。この他、「タラフレックス」(弾性スポーツ床材)の販売が堅調に推移した。しかし、大型物件の受注が相次いだ前年同期ほど売上が伸びなかった。この結果、同事業の売上高は11億6800万円で同20・1%減、営業利益は2億7800万円で同2・4%減となった。

 欧州事業については、石油価格の下落等の影響から米国向けシェール・オイル・ガス市場や農業市場向け販売が依然として低調だったが、中東地域の石油業界向け販売や、欧州や南米地域の消防関連市場向け販売が堅調に推移した。この結果、同事業の売上高は22億1700万円、営業利益は3億1900万円となった。

 その他では、中国事業の建機顧客向け量産機械用部材の販売が減少したが、国内ホテル事業におけるインターネットサイトの予約販売が、海外宿泊客等の増加により引き続き好調だった。この結果、その他の売上高は10億1300万円で同5・6%増、営業利益は1億5500万円で同前年同期比68・1%増となった。

 通期の連結業績予想については当初予想から変更なく、売上高が490億円で前期比7・4%増、営業利益は26億円で同12・3%減、経常利益は29億円で同15・8%減、親会社株主に帰属する当期純利益は20億円で同18・4%減を見込んでいる。

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