東海カーボン 長坂社長が中計の進捗状況を説明 各事業の再構築を図る

2016年08月18日

ゴムタイムス社

 東海カーボンは8月5日、2016年12月期中間決算と中期経営計画の進捗状況に関する説明会を開催した。

 同社の2016年12月期第2四半期の連結累計売上高は448億7200万円で前年同期比16・9%減、営業損失は8000万円(前年同期は15億6900万円の営業利益)、経常損失は2億3500万円(同19億1700万円の経常利益)、四半期純損失は59億円(同4億9700万円の純利益)となった。

 最初に松原和彦経理部長が決算説明を行い、中間決算が減収減益となった要因として、①中国を中心とする新興国経済の減速、②円高の進行、③炭素・セラミックス部門である黒鉛電極・ファインカーボンの需給不均衡による市況悪化―を挙げた。

 このうち、セグメント別売上高が前年同期比26・9%減となったカーボンブラックについては、販売数量は減少したが、中国で固定費の圧縮、タイで原料価格の引き下げを行い、各拠点でマージンが改善した。この結果、営業利益は同981・1%増と大幅に拡大した。

 黒鉛電極に関してはセグメント別売上高が同19・5%減となった。数量は増加したが、世界的に需給不均衡が続いている。特に輸出向けの売価の大幅な下落により、マージンが悪化した。この結果、3億7000万円の営業損失となった。

 ファインカーボンのセグメント別売上高は10・3%減となった。太陽電池向けの需要低調、ファインカーボン自体の需給不均衡を背景に、数量・価格ともに減収となった。売価下落によるマージン悪化で、12億5400万円の営業損失となった。

 続いて長坂一社長が2月に発表した中計「Tー2018」の進捗状況を説明した。長坂社長は、「2016年は構造改革を徹底的に断行する年と位置付け、

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