東亞合成グループであるアロン化成の16年12月期のエラストマー事業は、前年度から継続して順調に推移している。
分野により好不調はあるが、景気の影響で従来の顧客の受注量が減った分を、工業分野での新規採用によりカバーできているという。特に主力のスチレン系熱可塑性エラストマー(TPS)「エラストマーAR」は、得意分野である医療・食料品分野を中心に好調を維持している。
TPSが同社のエラストマー事業で屋台骨であることは間違いないが、今後、事業を拡大していくには、新しいジャンルを開拓していく必要がある。そこで現在、注力しているのがポリエステル系熱可塑性エラストマー(TPC)「エステラール」である。
エステラールは独自の配合技術を使って開発されたポリエステル系エラストマーで、軟質