日本ゼオン化成品事業部は、モノマーの抽出から自社技術で行うC5留分の総合利用として、石油樹脂「クイントン」、およびスチレン系熱可塑性エラストマー(SIS)「クインタック」をグローバルに展開している。同社は7月に水島工場でSISの能増工事を完了し、6万t体制に移行したところだ。
「すでに生産は、当初の予定通りに立ち上がっており、今期はフル生産したものをフル販売できると見込んでいる」(長谷部宏化成品事業部販売2グループ長)
SISは北米・欧州が最大のマーケットで、同社が生産するSISの85%以上が輸出されている。主な用途