全国ゴム商組連合会の会議が9月14日、浜松町東京會館(東京)で開かれた。東部ゴム商組が幹事組合となり、永田嘉男副理事長が司会を務め、会議を進行。アンケートによる各地区会員企業数の変化などの報告後、各地区の活動状況や市況交換をテーマに意見交換を行った。報告された各地区商組の現状の概略を紹介する。
〈東北ゴム商組〉
組合活動については、組合員の減少が大きな課題。特に、地方支部会員が減少している。また、組合主催の事業に参加する企業が固定化する現状を踏まえ、商工懇談会の開催に加え、講演会や企業見学会を実施することで、組合活動の活性化を図っている。
市況については、復興需要の減少が明確になる中で、ベルト、ホース、工業用品の16年度上期売上はいずれも低調。16年度売上予測も同様の傾向で推移すると見ており、本格的な回復はもう少し先。
〈中部ゴム商組〉
組合員・賛助会員の数を合わせると、組合員が退会2社で96社、賛助会員が入会1社で31社となった。今年度の事業のうち、特に力を入れているのが研修部会の研修事業で、新入社員・営業研修、パソコン研修を実施。今後、経営者・管理者研修、中部ゴム工業会と合同研修会などを実施するほか、今年度から若手を対象に社員交流会を実施した。また、視察事業にも力を入れており、今年は第12回CGSビジネス・ミッションででマニラなどを視察する。
業界動向としては、伝動ベルト、ゴム搬送ベルトは減少しているものの、樹脂搬送ベルトは食品関係が堅調に加え、自動車関係も堅調に推移した。ゴム板はほぼ横ばい。高圧ホースは一般産業の景況感の悪化と特殊な需要が終了し低迷している。また、樹脂ホースでは、伝染保護官が昨年までの大型物件などで順調であったが、物件も終了し、前年比では大幅に落としている。全体的に環境は悪いが、前半より期待している。
〈西部ゴム商組〉
組合活動では、各種事業活動に加え、今期は九州優良企業を視察する研修会を6月に実施した。また、9月25日と10月14日に「独身男女のふれあい広場」を開催。
市況については、昨年は横ばいであったが、今年は春先から雲行きが怪しくなり、4月以降はほとんどの企業が前年を下回るなど、西部地区の景気は低調に推移している。
業種別に関しては、関西地区が主体の家電関連では一部の大手メーカーが好調であるが、家電自体が低調なため、今後の動向が懸念される。
自動車は燃費不正問題によって低迷するメーカーがある一方、