バンドー化学は9月23日、国内初となる高温搬送用途で使用することが可能な、自己消炎性を持つ難燃耐熱コンベヤベルト「FR7000シリーズ」を開発したと発表した。
第1弾として、ベルト表面温度が60~100℃となる領域で使用できる「FR7500」の販売を、10月から開始する。
特殊な配合処方により、難燃性と耐熱性を両立させるとともに、従来と同等の寿命を達成した。特殊配合ゴムは、熱劣化による物性の低下が小さいため、ベルト表面温度が60℃以上となる高温搬送物を運搬することができる。
また、JISで規定されているバーナー燃焼試験をクリアしており、火災が心配されるラインでも、安心して使用可能となっている。
安定した連続搬送が求められるベルトコンベヤでは、不慮の火災によるライン停止は多大な損害を与えることになる。特に火災の原因となりやすい高温搬送物を運搬するラインでは、難燃性能を持つコンベヤベルトが求められている。
同社は、長年蓄積してきた配合設計技術とベルト設計技術を活用し、難燃性能を有するコンベヤベルトとして、難燃ベルト・難燃耐摩耗ベルト・難燃耐油ベルトをラインナップしてきた。
今回、これらのラインナップ品に加えて、新たに高温搬送用途の難燃耐熱ベルトを開発した。