ブリヂストン インドネシア子会社で新工場の開所式

2016年09月23日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンは9月23日、インドネシア子会社「ピーティー・ブリヂストン・アストラ・インドネシア(BSAI)」が新工場の開所式を同日実施したと発表した。

 BSAIは、インドネシアで自動車部品の製造・販売を行う「ピーティー・アストラ・オートパーツ・ティービーケー(アストラ・オートパーツ社)とブリヂストンの合弁で、西ジャワ州プルワカルタに設立した自動車用防振ゴムの生産会社。合計投資金額は約1740億ルピア(約14億円)の予定。

 自動車用防振ゴムは、自動車のエンジンやサスペンション周囲に装着し、音と振動を制御することにより、車の静粛性や乗り心地の改善に寄与するゴム部品。同社グループは、自動車用防振ゴムの生産拠点を5ヵ国7ヵ所に保有していたが、さらなるグローバル展開を図るためには、ASEAN地域における主要な自動車生産国であるインドネシアに生産拠点を保有することが不可欠であると考え、昨年8月に6カ国目の生産拠点としてBSAIを設立した。

 BSAIでは当面インドネシアの完成車メーカー向けに製品を供給するが、将来的にはASEAN地域への輸出も視野に入れていく。

 また、新工場の稼働で、インドネシア国内の生産品目拡充や製品品質の向上、新技術の導入を進め、さらに同社のグローバルでの原材料調達網やアストラ・オートパーツ社のインドネシア国内サプライチェーンを活用するなど、同国内における自動車用防振ゴム事業の競争力強化を図る。

 今回の自動車用防振ゴム事業における生産拠点の増加により、同社グループの経営の最終目標である「真のグローバル企業」「業界において全てに『断トツ』」に向けて、従来以上に競争優位性のある製品をタイムリーに顧客に供給する体制を構築していくとしている。

 BSAIはインドネシア西ジャワ州プルワカルタに所在。代表者は野口毅氏。設立年月日は2015年8月6日。生産開始は2016年9月予定。投資金額は1740億インドネシアルピア(約14億円)。出資比率はブリヂストンが51%、アストラ・オートパーツ社が49%。従業員数は90名(2016年12月末計画)、事業内容は自動車用防振ゴムの生産。

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