【祝辞】一般社団法人日本ゴム工業会　南雲忠信会長

　この度、ゴムタイムス紙が創刊70周年を迎えられたことに対し、心よりお慶び申し上げます。

　70年前といえば、第2次世界大戦終結後1年余であり、世の中は混乱のただ中であったと存じますが、その時期に「ゴム」を対象とした新聞を創刊されたのは、優れた先見の明があったと、改めて感じ入る次第であります。

　爾来、貴社は業界の魁として、本紙のみならず「ゴム産業名鑑」や「ゴムデータブック」を上梓され、また最近では「電子版」を提供されるなど、時代を先取りし、その時々のゴム産業の姿や課題を的確に報道される姿勢を貫かれ、今日を迎えられました。これは、ひとえに貴社歴代の経営者や社員の皆様が一丸となって報道に取り組まれてきた賜であり、深い敬意を表します。

　一方これからの時代を考えますと、ますますグローバル化が進展していく中で、当業界を取り巻く環境も大きく変化していくことが予想されます。

　現時点でその姿を予見することは難しい状況にありますが、そのような時代にあってこそ、業界の羅針盤として冷静に状況を見つめ、世の中に発信していくことは、非常に重要であり、期待するところであります。

　今後とも貴紙がゴム業界になくてはならない存在として、更に発展されますことを祈念し、祝辞と致します。