4月21日、83歳で亡くなった家入昭氏(元㈱ブリヂストン社長)のお別れの会が6月8日、帝国ホテル「孔雀の間」で開かれた。葬儀委員長は荒川詔四ブリヂストン社長、喪主はご令室、家入妙子(たえこ)さん。
午前11時30分から開始されたが、故人の人柄を反映し、開始直後から祭壇に向かう参列者の行列ができ、800人を超す参会者が想い想いに献花を捧げ、最後の別れを惜しんだ。
家入氏は1928年4月15日、満州奉天生まれ、53年東京大学法学部卒、同年ブリヂストンタイヤ㈱(現㈱ブリヂストン)入社、85年代表取締役社長、93年特別顧問、99年名誉顧問、2003年名誉顧問を退職した。
参列者に配布された故人の経歴書には、荒川詔四葬儀委員長の御礼あいさつも載せられ、その中には「グローバル化を推進され、中でも88年に米国ファイアス トン社を買収したことは現在のブリヂストンの大きな基盤となりました。故人は並外れた読書家で、和書だけでなく海外の原書や新聞も時間を惜しんで読まれて いた姿が偲ばれます。音楽にも造詣が深く、自らもギターやフルートなどの演奏を楽しんでおられました。ここに生前に故人が皆様より賜りました幾多のご厚 情、ご厚誼に対しまして、謹んで御礼を申し上げます」と記されていた。
献花を終えた参列者は荒川葬儀委員長、喪主らと挨拶を交わし、会場で懇談した。在りし日の家入氏の写真が数多く掲出され、各人が家入氏との想い出を語り、故人の冥福を祈った。
2011年06月13日