クレハエラストマー(大阪市中央区、白枝照基社長)の16年3月期のゴムシート事業を振り返ると、インフラ関係で新規物件が伸びたことなどが寄与し、増収となった。一方、損益面では、品種構成の改善や社内努力に取り組んだことで赤字幅は改善したものの、なお厳しい状況が続いている。
足元の4~8月については、主力の汎用合成ゴム板製品が円高、株安、中国経済の減速などの影響を受け、販売額は前年同期比で微減となった。
「ゴムシート業界全体のパイが縮小する中で、主力製品の体質強化が課題だ」(同社)として、さらなるプレス品のロートキュアへの移行など、生産性向上を徹底的に図っている。
その上