日本ゴム輸入協会がまとめた16年8月の天然ゴム輸入量(生ゴム)は、合計で5万4105t、前年同月比で9%増(前年4万9692t)となり、3ヵ月ぶりに増加した。
輸入金額は、84億8126万円で同19%減(前年104億5904万円)となり、こちらは12ヵ月連続で前年同月実績を下回った。
平均輸入単価はキロ当たり156・8円で、前月比1・9円高となり、2ヵ月ぶりに上昇した。
1~8月累計では、輸入量が前年同期比14%減、金額が同26%減となった。
16年の天然ゴム輸入実績を振り返ると、輸入量は1月に5万8733t(前年同月比1%増)と上昇して始まり、2月5万4752t(同12%減)、3月6万5345t(同2%減)、4月5万698t(同18%減)と減少した。5月は6万2324tで微増だったが、6月5万3470t(同9%減)、7月5万4318t(同1%減)と減少した後、8月は増加に転じた。
天然ゴムの主要需要先であるタイヤ生産について、自動車用タイヤ・チューブの国内生産実績(JATMA統計)を見ると、8月のタイヤ・チューブ生産量は同2・3%減となり、21ヵ月連続で前年同月実績を下回っている。ただ、四輪自動車の生産台数は同8・8%増(JAMA統計)と回復傾向にある。そうした流れから天然ゴム輸入量が増加したものと見られる。
輸入金額については、
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