東洋機械金属 小型電動ダイカスト機「Ds-125」を開発 幅広い鋳造品に対応

2011年10月03日

ゴムタイムス社

 

Ds-125

 東洋機械金属㈱は、主力製品である電動ダイカストマシンに、小型機 「Ds―125」を追加し、10月3日より受注を開始した。

  新たにラインアップしたのは、小型クラス型締力125トンの「Ds―125」。これにより既販の「Ds―250」から「Ds―800」までの4機種と合わせ5機種のラインアップとなり、小物から大物まで幅広い鋳造品に電動機で対応できるという。
 「Dsシリーズ」は、ダイカスティングにおいて電動化が困難であった、射出・型締・押出の駆動源をサーボモータ化したダイカストマシンであり、とくに射出部に電動サーボモータと油圧アキュムレータの複合による射出機構を採用したことで高い安定性と超高速射出を両立させた。
 新製品の本体定価は2500万円(オプション・運送据付費用除く、国内価格)。
 初年度販売目標は100台を目指す。
 電動ダイカストマシンは、現在も同社の独自技術であり、今年2月には電動ダイカストマシンの技術を使った「省エネ小型低圧ダイカストシステム」にて(財)機械振興協会の第8回新機械振興賞、経済産業大臣賞を受賞した。
 電動ダイカストマシンの導入により油圧式に比べ以下のような効果が期待できる。

▽消費電力の低減=電力消費量約70%削減。
▽作動油量の低減=作動油量約1/9。生産現場の環境改善にも貢献。
▽CO2排出量の低減=約50%削減。
▽ハイサイクル生産による生産性向上=ドライサイクルタイム約35%短縮。
▽電動サーボモータ化による繰返し精度の向上。高い安定性を実現し、製品の品質安定に貢献。
▽電動サーボモータによる増圧多段設定が可能なことにより、製品の品質安定に貢献。

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