介護・福祉機器展としてはアジア最大級の規模といわれる「第43回国際福祉機器展H・C・R2016」が10月12~14日、東京・有明の東京ビッグサイトで開催され、17ヵ国・1地域から527社が出展した。ゴム関連企業各社もブースを設け、独自製品や新製品などの紹介を行っていた。
◆住友理工
独自の圧力センサー「スマートラバー(SR)センサ」を応用して開発した胸骨圧迫(心臓マッサージ)訓練評価システム「しんのすけくん」や、「SRアクティブマットレス」の先行販売品などを展示した。
しんのすけくんは日本蘇生協議会のガイドラインに準拠し、胸骨圧迫の質を項目ごとに評価・点数化できるため、救命講習などの訓練効果を高めることができる。ブースでは体験コーナーを設けてPRしていた。
SRアクティブマットレスは、九州大学医学部の古江増隆教授との共同研究から生まれた床ずれ防止に貢献する製品。使い勝手や不具合のチェックなどのため、九大病院に先行販売して最終確認を行っており、来春に本格販売を開始する予定だ。
その他、開発品の「SRソフトビジョン足圧版」「歩行アシストスーツ」なども展示し、福祉分野での知名度向上を図っていた。
◆バンドー化学
初出展となった今回は「伸縮性ひずみセンサC―STRETCH(Cストレッチ)」を利用して、神戸大学と共同開発したアプリケーションを紹介した。
Cストレッチはゴム製のひずみセンサーであることから、伸縮性に優れ、非常に柔らかいため、測定対象物の動きを妨げることなく、低負荷で変化を計測することができる。
今回、展示したのは実用化段階にある