ブリヂストン 久留米工場で航空機用ラジアルタイヤの生産能力を増強

2016年10月17日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンは10月17日、中長期的に堅調に推移することが見込まれる航空機用ラジアルタイヤ(APR)の需要に対応するため、久留米工場の生産能力を増強することを決定したと発表した。

 同社グループの航空機向けタイヤ事業は、機体メーカーやエアラインの高度な要求に応じて、新品タイヤ・リトレッドタイヤ・技術サービス等を組み合わせたソリューションビジネスをグローバルに展開している。

 具体的には、久留米工場と東京AP製造所で新品APRの生産を行うほか、日本、米国、ベルギー、中国といったグローバルの各地域では航空機用リトレッドタイヤの製造とサービスの提供を行っている。

 久留米工場の設備増強により、航空機向け新品タイヤの生産・供給体制を拡充を図ることで、競争力強化と効率化を進めるとともに、今後もグローバルでの事業体制のさらなる強化を進め、ソリューションビジネスの進化を図る。

 また、今回の総投資額は約21億円で、2018年末までに増強を完了する予定となっている。

 航空機用を始め、乗用車用、小型トラック用、レーシング用、農業機械用、産業車両用の各種タイヤを幅広く生産する同工場には、国内外の多くの同社グループ従業員が研修に訪れるなど、同社グループの使命である「最高の品質で社会に貢献」を創業以来85年にわたって体現し続ける同社のマザープラントとなっている。

 今回、同社の原点とも言える同工場の増強を通じ、国内生産体制のグローバル競争力をさらに高めていくとともに、グループ全体の航空機タイヤソリューションの推進に貢献することで、多様化かつ拡大の続く顧客のニーズに対応していく。

 同社グループは、経営の最終目標である「真のグローバル企業」「業界において全てに『断トツ』」に向けて技術・ビジネスモデルのイノベーションを掲げており、商品単体に留まらないソリューションビジネスの拡大を推進している。顧客の価値の創造に向けて、商品開発~調達~生産・供給~販売までバリューチェーン全体を通じてイノベーションと改善による品質向上を図る方針。

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