クラレは10月18日、エラストマー事業部が展開する液状ゴム「クラプレン」を、25日から西日本総合展示場新館(福岡県北九州市)で開催される「IRC2016北九州ゴム・エラストマー技術展」に出展すると発表した。
クラプレンはタイヤ、ベルト、ホースなどのゴム製品、コーティング剤、粘接着剤、シーリング材などの幅広い用途で使用されている。同製品は大きく分けて、「イソプレン系」「ブタジエン系」「スチレン・ブタジエン系」の3つに分けられる。
同製品は、低分子量の粘稠な合成ゴムであり、残存モノマーと残存溶媒をほとんど含まないため、ほぼ無臭・無色透明。また分子量分布が狭いという特長を持っている。
可塑剤として機能するとともに、二重結合を有するため固形ゴムと共架橋することで、通常のオイルで発生するようなブリードアウトが起こりにくいという特長もある。これにより、最終製品の品質を安定に保つことが可能となる。
クラプレンを使用することで、加硫ゴムの力学物性を落とすことなく混練時間を削減することができ、生産性の向上と生産コストの低減が可能だ。
官能化グレードは金属やガラス、繊維等との接着性に優れている。