BASFジャパンは10月18日、BASF本社工場のノースハーバーで、ドイツ時間の17日午前11時半に火災事故が発生したと発表した。
今回の火災は、パイプラインでの作業中の爆発によるもの。これにより、重要な基礎化学品であるエチレンとプロピレン製品のパイプラインが影響を受けている。
エチレンは断熱材や溶剤などの製造に使用され、プロピレンは自動車用塗料、ディスパージョン、粘着剤などの製造に使用される。
火災事故は同午後9時半に鎮圧状態となった。
18日午前11時現在、BASF消防本部の社員2人が死亡、8人が重傷を負ったほか、17人が軽傷を負い、1人が行方不明となっている。
また、原料供給が中断されているため、ルートヴィッヒスハーフェンサイトのスチームクラッカーが現在操業を停止しているほか、その他約20のプラントも操業を完全停止か、一部停止している。