高機能、高精密、高品質な製品を提供
企業体質の強化図る 世界のトップメーカー目指し
三ツ星ベルト(垣内一社長)は、次世代の産業分野のニーズに対応できる製品づくりの観点から「高機能、高精密、高品質な製品の提供を通して社会に貢献する」を経営の基本方針として掲げ、世界のトップメーカーを目指して企業体質の強化を図っている。また、社員一人一人が誇りと希望を持ち、人との触れ合いを深め、人も企業も地球環境の保全を認識して行動することを基本理念として定め、グループ全体が社会の発展とともに共存共栄していくことを指針としている。
■中長期的な経営戦略
同社では、こうした基本指針・基本理念を実現するため、7項目から成る中長期的な経営戦略を設定した。
第一に、世界に通用する財務体質づくりを目指すため、グループ全体の資産効率の向上を図り、今後もより一層の体質強化を図る。
次に、世界的な技術競争に対応するため、研究開発体制と技術力の強化を図り、基礎技術の蓄積と製品開発のスピード化を推進する。
三点目として、次世代を見定め、よりユーザニーズに対応した高機能、高精密、高品質な製品を生産する製造ラインの実現に向け、生産システムと研究開発の機能充実を図り、独自の優位性を持つ、新しい考え方を採り入れた生産システムの確立に取り組む。
四点目は、世界的なコスト競争に対応するため、世界最適生産体制の確立とコスト競争力のある体質づくりを目指す。
五点目は、生産・販売・物流体制の強化を図るため、立地面の優位性と効率性を重視し、国内外を問わず拠点の統廃合・再整備を行い、引き続き一層の充実を図る。
六点目は、人材の確保と育成を図るため、新卒社員の採用とともに、専門的知識と経験の豊富な人材の通年採用を積極的に進める。
最後に、環境との調和をめざした製品技術・生産技術などの開発により技術領域を広げていくとともに、地球規模の視野に立った環境保全活動を行い、社会に貢献する企業づくりを推進する。
この最後の点については、さらに国内外を含めてトップレベルの品質確保を図るため、ISO9001とISO/TS―16949の認証を維持するとともに、環境の充実を図るためISO14001認証の維持にも着実に取り組んでいくとの具体的な施策が示されている。
■品質・環境・社会への取り組み
品質・環境・社会への取り組みについては、さらに個々の方針を設定。品質に関しては「高機能、高精密、高品質な製品の提供を通して社会に貢献する」ため①顧客の満足を得る製品の開発②全社的品質管理を充実・レベルアップし国内外業界のトップレベルの品質を確保③決めた標準・ルールを守って仕事を行う―を基本方針として掲げた。
その具体的な取り組みが「QCサークル活動」だ。同社では、現場の第一線で働くメンバーをはじめ、総員参加による改善活動を行うため、QC活動に取り組んでいる。
その活動は海外工場にも広がり、グローバルな活動として展開。海外各工場の代表サークルの成果発表の場として、毎年東南アジアQCサークル大会を開催し、相互研鑽を図っている。
一方、環境への取り組みに