エラストミックス(三重県四日市市、阿部一至社長)の16年度上半期の動向について、自動車市場においては、国内需要の動きは横ばいだったものの、北米向け生産が堅調であったことから、販売数量も堅調に推移した。
一方、海外では、中国は経済が減速しているものの、同社の中国関連会社(天津、佛山、福州)の3工場は堅調に推移した。特に佛山の工場は15年に能増し、その効果も出始めてきているという。タイでは、昨年は需要環境が厳しかったものの、今期は顧客での輸出向け生産増により伸長した。インドネシアは、工場を立ち上げて3年目に入り、順調に売上へ貢献しはじめている。
その上で、下半期と通期の見通しについては、「国内は、上半期の堅調な動きが下半期も続くと見ている。また、販売数量も計画通りに進んでいる」(阿部一至社長)とし、海外も同様に上半期の流れが続くと予測する。
同社の国内と海外の生産割合は、海外が国内を上回っている。同社は今後も海外需要の取り込み拡大を目指し、10月にメキシコでの新工場建