キャボットジャパンは10月27日、プレスを対象としたカーボンブラックの製造工場「下関工場」の見学会を開催した。
下関工場は操業開始以来、安全第一に徹し約32年にわたって、無災害記録を伸ばしてきた。連続記録は、今年9月現在で1万1682日を記録している。
過去に同工場はキャボットからプレジデンツ・クラブ・アウォード(社長クラブ賞)を受けているが、2012年にはさらに高いレベルのチェアマンズ・アウォード(会長賞)を受賞するなど、徹底した安全活動が評価されている。
製造製品はカーボンブラック。タイヤメーカーへの出荷が9割以上で、顧客のニーズに合わせた製品を提供している。
4班3交代24時間体制で製造しており、定期修理期間を除き稼動率は現在ほぼ100%となる。今後の設備増設に関して市川健下関工場長は「現状系列の増設は難しく、当面はデボトルネッキングや生産効率をあげること、安定運転をつづけることで対応していく」としている。
生産開始は1980年、当初は東洋コンチネンタルカーボン彦島工場として操業し、1984年11月に三井東圧化学株式会社。その後、1988年10月に三井東圧化学株式会社よりCB事業譲受したことにより、昭和キャボット下関工場となり、2005年11月にキャボットジャパンの製造拠点となった。
同工場では、リーダーシップ型、自主改善型、参加型の3つを基本方針とし、安全への取組みを最優先事項としている。
参加型では、毎日の安全講話の