丸紅は10月24日、メキシコのタイヤ販売会社の「ラジアル・ジャンタス（ＲＬ社）」の株式の49％を取得し、経営に参画すると発表した。
ＲＬ社はメキシコ国内でタイヤ販売事業を運営しており、複数メーカーのタイヤを幅広く取り揃えることで消費者ニーズをつかみ、店舗網を拡げてきた。８月末時点で、小売店舗・卸売拠点合わせて66ヵ所を展開している。
丸紅は、世界各国・地域の内需の成長をターゲットとする、地域密着型事業の拡大を海外戦略の柱に位置付けている。
その一環として、消費者に直結するタイヤ関連販売チェーンへの参画を積極的に進め、２００６年にはタイのＢ―Ｑｕｉｋ社を買収し、ＡＳＥＡＮ地域でのタイヤ販売事業を拡大してきた。
今回のＲＬ社への参画を契機に、丸紅はメキシコでも同様のタイヤ販売事業を展開する。
メキシコは、着実な経済成長を背景にモータリゼーションが進み、14年には３６００万台と世界第10位の自動車保有台数となった。
タイヤを含む消耗品の交換や、メンテナンスサービスなどの自動車アフターマーケットの拡大も見込まれる有望な市場だ。
丸紅はＡＳＥＡＮ地域で培ったノウハウとＲＬ社の販売ネットワークを駆使し、メキシコ国内の消費者ニーズに合った商品やサービスを提供するとともに、タイヤ販売事業の拡大を目指す。
