耐圧ホースメーカーのトヨックス(富山県黒部市、中西誠代表取締役)は、食品・飲料・化学・化粧品・薬品用にホース配管の識別が可能な、現場施工できる「トヨコネクタTC3―F(フェルールタイプ)識別タイプ継手」を11月1日に発売すると発表した。併せて継手加締品への識別用印字サービスも開始する。
食品や調味料、飲料、化粧品、薬品を流す用途で、配管間違いによる異種流体の混入から起きる臭いの移行や異物混入などの不安があり、ホース配管を識別できるようにしたいとの要望が多いことから、同社では開発を進めてきた。
この商品は、同社が2012年10月に発売したトヨコネクタTC3―F(フェルールタイプ)の袋ナット部分を改良し、色で配管の識別ができるようにしたもの。識別のためのカラーとして青・赤・黄の3色を揃え、新発売する。
新製品の継手を使用することで、ホース配管の識別が非常に簡単にでき、異種流体の混入や臭い移りの原因となる配管間違いなどの不安を低減させる。
また、従来実施している識別用の札などの落下による異物混入なども防止し、製品の安全性や製品ロスの低減にもなる。また、食品工場などではアレルゲン対策としての配管識別に活用できる。
トヨコネクタTC3―F(フェルールタイプ)識別タイプ継手は、ホース内径15・19・25mmの3サイズ。ホース配管識別としては、今回発売する青・赤・黄の3色に加え、先に発売しているノーマル色(シルバー)と併せ4種類のホース配管識別が可能となる(特許申請済み)。
同商品は流体や用途、使用条件に応じ、同社の塩ビ製、ポリオレフィン製、フッ素製の食品・飲料・薬品用ホース全商品に適合し使用可能となる。
また、今回の新商品発売と併せ、同社継手加締品全種類についても識別用の印字サービスを同時にスタートさせる。これにより、今まで以上に多くの現場ユーザーの配管識別の改善要望に応えられるようになり、販売機会も一段と広がるとしている。
この識別用印字サービスは中国をはじめとするアセアン各国からの要望も高いことから、同社では今後、アジア一円のグローバル展開の開始も目指す。
これにより、食品・飲料・化粧品・薬品などの用途開拓にも大きな提案力になることから、国内外で積極的に安心配管の浸透が早まると見ている。