朝日ラバーは10月25日、産業技術総合研究所の福島再生可能エネルギー研究所から支援されていた「風車用プラズマ気流制御用電極の特性評価」事業について、2016年度福島県産総研連携再生可能エネルギー等研究開発補助事業補助金の研究テーマとして採択されたと発表した。
同事業は、作製した電極を風車環境と屋外地上環境のプラズマ生成環境下で、電極特性評価を支援してもらうもの。事業期間は10月から来年3月まで。補助金額は305万6000円。
同社は、シリコーンゴムの高い耐候性と柔軟性、耐電圧性を生かして、独自の分子接着・接合技術により金属電極と強固に接合させることで、プラズマ気流を発生させ、空気の流れを制御できる電極の開発を進めてきた。
今年4月から、福島再生可能エネルギー研究所の被災地企業のシーズ支援プログラムで、風車の翼に取り付けて雨風にさらされる屋外環境での使用を検証している。
今後は風車用プラズマ気流制御用電極の特性評価の内容を検証するとともに、風車以外にも空気の流れの制御に関する市場調査と製品開発を進めていく。