独ランクセスは10月26日、「テペックス・ダイナライト」インサートシートを使用したオールプラスチック製のブレーキペダルが、全米プラスチック技術者協会(SPE)が主催する「オートモーティブ・アワード」の「ボディー内装」部門で最優秀賞を受賞したと発表した。
このブレーキペダルは、ボーゲ・エラストメタル社とランクセスのハイパフォーマンスマテリアルズビジネスユニットが共同開発し、「ポルシェ・パナメーラNF」と「ベントレー・コンチネンタルGT」に採用されている。
ランクセスグループ傘下のボンドラミネーツ社の軽量化構造の専門家であるウルリッヒ・イェクメニツァ氏は「ブレーキペダルの重さが従来のスチール製の約半分にまで軽量化されたことが特に評価され、この特別な賞の受賞に至った」と述べている。
連続繊維で強化した熱可塑性樹脂コンポジットシート「テペックス」ブランドの開発・製造は、ボンドラミネーツ社が行っている。
オートモーティブ・アワードは、1992年から1年半ごとに、自動車産業とそのサプライヤーの革新技術を評価し賞を授与する、最も栄誉ある賞の1つ。今年は10月17日にドイツ・デュセルドルフで受賞式が行われた。イェクメニツァ氏は、ランクセス代表として、ボーゲ・エラストメタル社の共同開発者とともに最優秀賞を受け取っている。