宇部興産は10月26日、2017年3月期第2四半期と通期の業績予想を修正したと発表した。
第2四半期の売上高は、5月11日に発表した当初予想の3100億円から9・4%減の2810億円に、営業利益は同90億円から27・8%増の115億円に、経常利益は同80億円から28・8%増の103億円に、純利益は同50億円から42・0%増の71億円とした。
また、通期の売上高は前回発表の6550億円から6・9%減の6100億円とし、利益については変更がなった。
第2四半期の売上高については、円高や原燃料価格低下などにより前回予想を下回るが、ナイロン原料カプロラクタムのスプレッド改善や副原料の価格低下、電池材料の販売数量増、各事業での費用計上時期のずれなどにより、営業利益は前回予想を上回る見込みとなった。経常利益、四半期純利益もともに前回予想を上回る見込みだ。
通期に関しては、今後も円高の継続や原燃料価格の上昇が見込まれ、中国経済の減速など世界経済の不透明感が強まるとともに、事業環境も厳しさを増していることから、第3四半期以降については、売上高・利益ともに前回予想を下回る見通しとなった。この結果、通期として売上高は前回予想を下回るが、利益については前回予想を据え置くことにした。