日本ゴム精練工業会(JPMA、野田明志会長)は10月27日、平成28年度臨時総会を兵庫県神戸市の有馬温泉元湯古泉閣で開催した。
会員企業14社18人が出席した。
臨時総会前に、会員らは兵庫県尼崎にある日本スピンドル製造を見学した。
見学先では、日本スピンドル製造の事業内容をはじめ、同社の産機モリヤマ事業部が注力する混練機や押出機の特長を紹介したほか、試作機のワンダーミキサーなどの解説もあった。
また、混練データを自動で監視し異常判定する機能を付加することで混練工程を管理できる「混練監視機能付きニーダー」の製品提案が行われ、参加者は同製品に関心を示していた。その後、参加者は加工や組み立て工場、試験場などを見学した。
その後、宿泊先の有馬温泉元湯古泉閣に移動し、臨時総会が行われた。
冒頭、野田会長は最近の厳しい経済状況を述べた上で「このような厳しい環境下、日本ゴム精練工業会の会員各社が力強く逆境を乗り越えていくためには、JPMAの果たす役割は非常に大きく、重要である」と述べた。
また、野田会長は各会員の相互のタイムリーな情報交換が必要とし、ウィークポイントをそれぞれが補い、ストロングポイントは共有しあうなど相互の補完的な連携強化が大切だと強調した。
そのほか、就任時に掲げた「ゴム産業界において存在感のある工業会にする」「会員企業にとって魅力のある工業会にする」「需要先から信頼される工業会にする」という3つの目標を述べ、改めて目標達成への強い決意を示した。
臨時総会では、第3回研修会と東部ゴム製品卸商業組合の商工懇談会の報告があったほか、存在感のある工業会を目指すために、正会員の募集と賛助会員の設定や募集を行うなどの議論も行われた。また、来年には海外研修を開催する提案もあった。
その他、各議題についても会員らで活発な討議がなされた。
最後に、来期の会長改選では、野田会長の続投ということでまとまった。
今回、議論された内容は、来年4月に開催される総会で決議される。
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