横浜ゴムは10月31日、コンベヤベルト「デュオテックス」が産業環境管理協会主催の今年度の「資源循環技術・システム表彰」で産業環境管理協会会長賞を受賞したと発表した。
受賞テーマは「長寿命及び資源再生原料配合のコンベヤベルト開発」で、表彰式が14日に東京都港区の機械振興会館で行われた。
デュオテックスは各種バラ物搬送に適した一般用途向けコンベヤベルトシリーズで、2012年10月に発売した。国内最高レベルの耐摩耗性・耐屈曲性を達成するなど、コンベヤベルトとしての基本性能を強化したのと同時に、環境負荷の低減を目的に、カバーゴムと内部コートゴムの資源再生原料の配合比率を従来品より高めた。
さらに、資源再生原料は主に使用済みのトラック・バス用タイヤから取り出しており、同社全体として資源循環の仕組みを構築して、積極的な3R活動(Reduce・Reuse・Recycle)を展開。これらの点が高く評価された。なお、カバーゴム製造過程での資源再生原料の使用量は月間15~20t。
資源循環技術・システム表彰は、廃棄物の発生抑制・再使用・再資源化に資する、優れた事業や取り組みの奨励・普及を目的に、1975年から実施されている。リサイクルや環境保全に関する表彰制度としては、最も古い歴史を持つ表彰の一つで、経済産業省が後援している。
横浜ゴムはこれまで同表彰で、2010年度に「使用済み加硫ブラダーの再生利用による産業廃棄物削減」「2成分形シーリング材用産廃対策容器『e―can』の開発・普及とリサイクルシステムの構築」で「クリーン・ジャパン・センター(CJC)会長賞」を、11年度に「空気入りタイヤにおけるインナーライナーゴム使用量低減」で同じく「CJC会長賞」を、13年度に今回の受賞テーマである「長寿命及び資源再生原料配合のコンベヤベルト開発」で「奨励賞」を受賞している。