独ランクセスは11月4日、国際的な機関投資家の代表として持続可能な経済を実現させる活動を行う非営利団体CDP(旧称:カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト)の本年度のレポートにおいて、最高評価の「A」評価を獲得したと発表した。
同社はCDPの「気候変動Aリスト」に認定された世界の企業193社の1社となり、このプロジェクトに参加した2100社を超える企業の上位9%以内に入った。CDPによる「A」評価は、レポートの透明性と完成度、気候変動緩和対策への実際の取り組みが特に突出していると認められた企業に与えられる。
さらに、同社はエネルギーおよび素材産業の「セクターリーダー」にも選ばれ、ドイツ、オーストリア、スイス地域の企業の上位11%に入り、インデックスの構成銘柄で比較すると、「インデックス・リーダー」としてフランクフルト証券取引所(MDAX)に上場する企業の上位4%にランクされた。
同社はまた、参加した全てのドイツ企業の中で、前年度に比べ情報開示や気候変動への活動が最も向上したとして「ドイツにおけるベスト・インプルーバー賞」を受賞している。
同社は特に、気候変動緩和対策戦略、リスクアセスメント、実際の温室効果ガス排出量濃度の削減、そして間接的に発生する排出量の処理(サプライチェーンにおけるCO2排出量〈スコープ3排出量〉等)などの分野で、情報の透明性と実績において評価された。
同社は今年初頭に、気候変動に対する課題解決に向けて、2025年までに温室効果ガス排出量を2015年比で25%削減するという新たな目標を自発的に設定した。ランクセスはすでに、2010年から2015年の間に温室効果ガス排出量を約17%削減し、2015年度の目標を達成している。