NOKの4~9月期 スマホ不振で営業益6割減

2016年11月09日

ゴムタイムス社

 NOKの17年3月期第2四半期連結決算は、売上高が3350億1500万円で前年同期比12・7%減、営業利益は113億2600万円で同61・4%減、経常利益は96億4700万円で同71・9%減、純利益は46億9400万円で同80・1%減となった。

 シール事業については、自動車向けは国内での需要減少はあったものの、北米を中心とした海外での需要増加により販売が増加。一般産業機械向けは、建設機械の需要に回復の兆しが見られ、販売が増加した結果、売上高は1490億4000万円、前年同期比1・7%増となった。営業利益は157億1700万円、同10・1%増となった。

 電子機器部品事業では、自動車向けは堅調に推移しているものの、スマートフォン向け等の受注減少に加え、為替の影響もあり販売額は減少。その結果、売上高は1672億5300万円、同22・6%減となった。営業損失は、販売の減少、品目構成の変化、償却費の増加、および為替の影響等により55億6000万円となった。

 ロール事業では、プリンターの需要減少により販売は減少した結果、売上高は118億3700万円、同19・9%減となった。営業利益は、販売の減少により5億9千1百万円、同35・7%減となった。

 17年度は、鳥取での防振ゴム工場の新設、中国ローカルメーカー向け工場やオイルシール工場の増設などに717億円の設備投資を行う。

 通期の連結業績予想は見直しを行った結果、第1四半期に続いて下方修正した。売上高は6640億円で前期比11・0%減、営業利益は303億円で同37・2%減、経常利益は311億円で同42・1%減、純利益は212億円で同29・5%減を見込んでいる。

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