アキレスの2017年3月期第2四半期連結決算は、売上高が409億2000万円で前年同期比3・1%減、営業利益が9億2900万円で同69・7%増、経常利益が10億6000万円で同14・4%増、親会社株主に帰属する四半期純利益が7億3100万円で同58・6%減となった。
シューズ事業では、幅広い世代から人気を得ているスポーツシューズの「スポルディング」は、スニーカーブームの市場背景を受け、特にシニア向けジョギングシューズが好調に推移し、前年売上を上回った。発売3年目を迎えた米国ブランド「アウトドアプロダクツ」も、バッグと同素材を使用したスニーカーシリーズを中心に好調に推移し、前年売上を上回った。主力であるジュニアスポーツシューズ「瞬足」は、海外ブランドの台頭などにより苦戦し、シューズ事業全体では前年売上を下回った。その結果、シューズ事業の売上高は79億1500万円で同7・5%減、営業損失は8億3200万円(前年同期は4億7800万円の損失)となった。
プラスチック事業では、車輌内装用資材は、国内向けは採用車種の増産により伸長し、中国・北米マーケット向けも堅調に推移したが、円高による外貨建売上高換算の影響により、全体では前年売上を下回った。フイルムの国内事業は、建材用、印刷用が好調だったが、一般用が苦戦し、前年売上を下回った。輸出関係は苦戦し前年売上を下回った。北米事業は、医療用とグラフィック用が好調に推移したが、文具用は苦戦した。農業分野は、生分解用が好調に推移し、前年売上を上回った。建装資材の床材・壁材は、新柄投入拡大の成果が出て、前年売上を上回った。引布商品は、内需向けボートが伸び悩み、前年売上を下回った。その結果、プラスチック事業の売上高は185億2600万円で同2・3%減、営業利益は16億5200万円で同53・4%増となった。
産業資材事業では、ウレタンは、寝具・雑貨用など主力商品が好調に推移、また車輌用も伸長し、前年売上を上回った。断熱資材は、農畜産向けを中心にパネル製品が好調だったが、ボード製品、システム製品はともに建築向けで苦戦。スチレン製品はブロックが低迷し、全体では前年売上を下回った。工業資材は、静電気対策品が半導体分野向けで海外顧客を中心に新規需要獲得が進んだが、国内向けの主要製品が減少し、前年売上を下回った。産業資材事業の売上高は144億7800万円で同1・6%減、営業利益は12億900万円で同26・1%増となった。
通期の連結業績予想については、第2四半期連結累計期間の業績を踏まえ、売上高予想を870億円、前期比1・5%減と下方修正した。利益項目については上方修正を行い、営業利益が20億円で同7・2%減、経常利益が21億円で同12・3%減、親会社株主に帰属する純利益が14億円で同45・0%減を見込んでいる。