日本ゴム輸入協会がまとめた16年9月の天然ゴム輸入量(生ゴム)は、合計で5万4880t、前年同月比で6%減(前年5万8089t)となり、前月の増加が減少へと転じた。
輸入金額は、83億3440万円で同28%減(前年115億6902万円)となり、こちらは13ヵ月連続で前年同月実績を下回った。
平均輸入単価はキロ当たり151・9円で、前月比4・9円安となり、前月の上昇が下落へと転じた。
1~9月累計では、輸入量が前年同期比4%減、金額が同27%減となった。
16年の天然ゴム輸入実績を振り返ると、輸入量は1月に5万8733t(前年同月比1%増)と上昇して始まり、2月5万4752t(同12%減)、3月6万5345t(同2%減)、4月5万698t(同18%減)と減少した。5月は6万2324tで微増だったが、6月5万3470t(同9%減)、7月5万4318t(同1%減)と減少した後、8月は5万4105t(同9%増)と増加に転じ、9月はさらに減少へと転じた。
天然ゴムの主要需要先であるタイヤ生産について、自動車用タイヤ・チューブの国内生産実績(JATMA統計)を見ると、9月のタイヤ・チューブ生産量は同1・8%増となり、22ヵ月ぶりに前年同月実績を上回った。9月の四輪自動車の生産台数も2ヵ月連続で増加(JAMA統計)しており、国内需要は回復傾向にある。ただ、天然ゴム生産国が夏場の収量が減少した影響などから、輸入量が伸びなかったものと見られる。
輸入金額については、
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