ブリヂストンの2016年12月期第3四半期連結決算は、売上高が2兆4448億200万円で前年同期比13・2%減、営業利益は3294億2500万円で同13・0%減、経常利益は3203億8400万円で同12・4%減、四半期純利益は1830億5700万円で同6・2%減。円高や販売数量減少の影響などを受け、減収減益となった。
タイヤ部門では、国内は乗用車及び小型トラック用の販売本数が前年同期並み、トラック・バス用の販売本数は前年同期を上回って堅調に推移した。
米州では、北米タイヤ事業で乗用車及び小型トラック用の販売本数は前年同期を上回り堅調だったが、トラック・バス用の販売本数は新車用の減少により前年同期を下回った。
欧州は乗用車及び小型トラック用の販売本数が前年同期を上回り好調、トラック・バス用の販売本数も前年同期を上回り順調に推移した。
中国・アジア・大洋州では、乗用車及び小型トラック用の販売本数が前年同期を上回り好調、トラック・バス用の販売本数も前年同期を上回り順調だった。
特殊タイヤについては、建設・鉱山車両用ラジアルの販売量は鉱山でのタイヤ在庫調整などによる需要減少の影響で前年同期を下回った。
この結果、タイヤ部門は販売数量の状況に加え、円高の影響などもあり、売上高は2兆130億4000万円で同14・6%減、営業利益は3003億9500万円で同13・2%減となった。
多角化部門の売上高は4425億2500万円で同6・7%減、営業利益は国内事業の利益減少の影響により、290億1600万円で同11・3%減だった。
通期の業績予想については、当初予想を下方修正した8月9日発表の予想から変更なく、売上高は3兆3400億円で前期比11・9%減、営業利益は4530億円で同12・4%減、経常利益は4340億円同14・4%減、当期純利益は2570億円で同9・6%減を見込んでいる。