BASFは11月10日、合成皮革の大手メーカーであるスゾー・ルイガオ・ニュー・マテリアル社が、中国の自動車メーカーの最新モデルに使用する合成皮革の生産で、同社の熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU)「エラストラン」のグレードB50A12CFを採用したと発表した。
エラストランを利用した合成皮革により、自動車用シートの快適性が向上することが見込まれる。この柔軟性の極めて高い合成皮革は耐摩耗性に優れ、自動車用シートや家具などに適用される、揮発性有機化合物(VOC)の厳しい基準にも適合する。
同グレードは凝固など従来の加工技術に比べてコスト効率が高く、環境に優しい熱可塑性プラスチック加工が可能となっている。BASFのパフォーマンスマテリアルズ事業本部アジア太平洋地域のインダストリアル部門のトニー・ジョーンズ代表は「このグレードを利用してもらうことで、特に自動車の内装用途でますます厳しくなるVOC基準への適合が実現しやすくなる」と述べている。