山上理事長体制2年目
各事業に新たな取組み目立つ
東部工業用ゴム製品卸商業組合(東京都中央区、山上茂久理事長)は、工業用ゴム・樹脂製品卸売業に関する指導、教育、情報・資料の収集、提供、調査・研究、さらに組合員・組合員従業員に対する福利厚生斡旋事業、親睦事業など、幅広い事業活動を展開している。
山上理事長体制2期目となる今年は、各事業で新たな取組みが目立っている。たとえば、6月の商品展示説明会では、終了後に初の試みとなる懇親会を実施。7月に開催された工業用品部会では、初めて実施されたゴム工業用品の流通動態調査の結果を発表。今年度幹事組合を務めた全国ゴム商組連合会でも、賛助会員のメーカーに参加を呼びかけ、14年ぶりに実現させている。
第34回全国ゴム商組連合会(幹事組合・東部ゴム商組)と全国連合商工懇談会が9月14日、東京・浜松町の浜松町東京會舘で開催された。全国連合会商工懇談会には各地域の組合員、各工業会代表に加え、14年ぶりに賛助会員のメーカー18社22人が参加。海外への販売、東京オリンピック需要への対応とその後の取り組みなどを巡り活発な意見交換が行われた。
連合会では幹事組合を代表して、の山上茂久東部ゴム商組理事長が、14年ぶりに賛助会員が参加しての商工懇談会になった経緯を説明。「技術革新など時代の流れが激しい中で、業界動向を知るための統計も重要だが、より現状にマッチした情報交換を行うためには、我々商業者と同じような目線で意見交換できる賛助会員の参加が重要と考えた」と述べた。
続いて、山上理事長から、組合員数・賛助会員数、役員改選、組合事業、現在の組合における問題点、組合を活性化するための重点事業などの状況、ベルト・ホース・工業用ゴム製品の景況、ネット販売やホームセンターを通じた販売についてなどのアンケートの集計結果報告が行われた。
次いで、山上理事長から、活動状況(組合員数・賛助会員数について、役員改選、組合事業、現在の組合における問題点、組合を活性化するための重点事業)、ベルト、ホース、工業用ゴム製品の景況、ネット販売やホームセンターを通じた販売についてなどのアンケートの集計結果報告がなされた。
連合会終了後、松谷衛・日本ゴム工業会専務理事、山本浩介・日本ゴムホース工業会常務理事、小島研二・日本ホース金具工業会常務理事と賛助会員が参加し、商工懇談会が開催された。
同懇談会では、商業組合側が各工業会・賛助会員に事前提出した10の質問事項に対して、各メーカーの出席者が回答した。
主な質問事項を挙げると、「海外への販売実態と今後の需要推移」「東京五輪需要への対応と五輪以降に向けた取り組み」「原材料価格の今後の見通し」「ベルト・ホースの市場動向」など。 質問終了後、各工業会が生産状況や需要見通しなどについて報告した。
その後、場所を移して商工懇親会が行われた。
商品展示説明会
5社が出展、初の懇親会も 「来て見て学んで明日の糧Ⅴ」
東部ゴム商組は6月6日、都立産業貿易センター・台東館(東京都台東区)で「商品展示説明会/来て見て学んで明日の糧Ⅴ」を開催。55社が出展し、約1000人が来場。展示会終了後、初めての試みとなる懇親会では、約200人が参加した。
山上理事長は「出展者と来場者の間で、仕事に結びつくように、この展示会を活用していただきたい。今回、初めて開催し、親睦を深めてほしい」と抱負を述べた。
◆メーカーなど34社/入間川ゴム、王子ゴム化成、オーサカゴム、小澤物産、カナフレックスコーポレーション、クラレプラスチックス、クレハエラストマー、弘進ゴム、澤久工業、サンポリマー、ソマールゴム、タイガースポリマー、東拓工業、東北ゴム、十川ゴム、トヨックス、ニッタ、日東化工、ノムラ化成、ハチケン、八興、フォルボ・ジークリング・ジャパン、プラス・テク、ホッティーポリマー、三浦ゴム製作所、三ツ星ベルト、武蔵オイルシール工業、モリテック、ユーシー産業、ポスティーコーポレーション、ゴムタイムス◆組合員21社/アトライズヨドガワ、右川ゴム製造所、大野ゴム工業、江北ゴム製作所、コクゴ、小里機材、金野産業、三報ゴム、大日工業、千代田ゴム、司ゴム電材、東京ベルト、ドゥ・ヤマモト、常盤ゴム、ニシヤマ、日加商工、ノブカワ商事、バン工業用品、東日本バンドー、ミサト化成、ミトヨ、ミナトゴム、ヤマカミ、有恒商会
工業用品部会が商工懇談会
初の流通動態調査発表
東部ゴム商組の工業用品部会は7月25日、東京・銀座のホテルモントレ銀座で日本ゴム精練工業会と商工懇談・懇親会を開催した。懇談会には同部会の会員企業ならびに日本ゴム精練工業会の会員企業の代表ら総勢40名が出席した。
あいさつに立った東部ゴム商組の山上茂久理事長は「今回の懇談会で、工業用品部会が初めてゴム工業用品の流通動態調査を発表する。工業用品は商品分類・材料・製法が多岐にわたる。調査を継続することで、設問を充実させ、会員の皆様に役立つ資料にしたい」と期待を述べた。
同調査は、当組合対象地区のゴム工業用品取扱商業者の流通動態の把握を目的とし、工業用品部会員企業42社と同部会選定の組合員企業19社を対象に調査を実施した。なお、回答率は82%(50社)となっている。
設問に関しては、前年度の年間売上高と市場価格・今年度の売上高予想、需要の将来性、在庫状況、売上代金回収サイト、物流経費、販売上の問題点など設問数は12問。
次に日本ゴム精練工業会の報告として、ノブカワ・三洋ゴム工業・CRK・シンコー・三福工業の代表者が会社概要を画像を使って説明。懇談会終了後は別室に移動して懇親会が開催された。
機械製図テーマに勉強会
新入社員ら150人出席
東部工業用ゴム製品卸商業組合は6月22日、東京のAP秋葉原・秋葉原ビジネスセンターで、第7回勉強会を開催した。
同組合では組合事業活動の一環として組合員を対象とした各種勉強会を開催している。今回は「はじめての機械製図(図面の見方)」と題し、ニシヤマの岩崎正樹営業技術部技術グループマネージャーを講師に招き開かれた。
機械製図に対する組合員の関心は高く、昨年も岩崎氏を講師に招いた勉強会「機械製図の基礎(図面の見方)」を開催している。今回は新入社員やはじめて図面を学ぶ社員を対象とし、約150人の聴講者が駆け付けた。
講演前に山上理事長が「今後もみなさんの日頃の仕事に役立つような企画を考えていきたいと思っていますので、今日学んだことが会社や業界の発展につながるように頑張って勉強してください」とあいさつした。講義内容は「機械製図の基本」「製図記号の使い方」「表面性状の表し方」等。
落語会を開催 2日間満員御礼
東部ゴム商組共済会主催の「東部ゴム商組共済会寄席」が10月27日、28日の両日、東京・上野の鈴本演芸場で開催された。
今年は29日に255名、30日に275名の計530名の鑑賞希望者が来場し、両日ともほぼ満席の盛況。前半は落語を中心に太神楽曲芸や奇術などが演じられ、会場は笑いに包まれた。
仲入りでは、東部ゴム商組山上茂久理事長が「毎年恒例になった鈴本寄席も今年で11年目。共済会では、春に新人研修などを開催しており、行事を通じて東部ゴム商組共済会の会員を増やしていきたい」と同共済会の企業へ加入を促した。