藤倉ゴム工業の2017年3月期第2四半期連結決算は、売上高が144億2200万円、前年同四半期比5・1%減、営業利益は7億1800万円、同12・5%増となった。営業利益段階では減収増益となったものの、為替差損により経常利益は6億1500万円、同11・2%減、親会社株主に帰属する四半期純利益は4億7000万円、同9・8%減。
セグメント別に見ると産業用資材では、工業用品部門は国内においては前年並みの売上となったが、海外においては品種構成の変化により自動車関連製品の受注が一時的に落ち込んだ。制御機器部門は、液晶・半導体の製造に使用される機器の販売が好調に推移し、売上が増加した。電気材料部門は、電力・通信インフラ工事の減少により受注が減少した。この結果、売上高は89億5800万円、同4・9%減、営業利益は6億900万円、同2・8%増となった。
引布加工品では、引布部門は一部の自動車製品の製造が海外に移管されたことにより受注が低迷した。印刷材料部門は、印刷市場の低迷、また円高の影響を受け利益が減少した。加工品部門は拡販に注力し、国内外において舶用品の受注が増加したが、利益面では他社との競合により厳しい状況が続いた。この結果、売上高は24億7700万円、同2・5%増、営業利益は4300万円、同32・8%減となった。
スポーツ用品では、ゴルフ用カーボンシャフト部門はゴルフ用品市場が低迷している中、販促活動に注力し販売シェアを拡大した。昨年発売した『Speeder EVOLUTIONⅡ』が好調に推移し、新製品『Speeder EVOLUTIONⅢ』への期待感が高まったことにより売上の増加につながった。アウトドア用品部門は、広告宣伝活動に注力したが、登山靴等の販売が低迷た。この結果、売上高は28億1300万円、同9・3%減、営業利益は2億9900万円、同48・0%増となった。
その他では、物流部門は荷動きが低迷し売上が減少したものの、利益は前年並みを確保した。この結果、売上高は1億7300万円、同34・2%減、営業利益は3600万円、同1・4%増となった。
通期の連結業績予想は当初見通しから変更なく、売上高が317億円で横ばい、営業利益は15億円で同12・8%増、経常利益は17億円で同26・1%増、純利益は13億円で同41・5%増を見込んでいる。