ゴムタイムス社 取材メモ 環境対応の壁と落とし穴 2014年7月14日 10時 フタル酸フリーやハロゲンフリーなどの環境対応製品は、今やゴム製品全般に広がりつつある。しかし、その開発と製品化には大きな壁がいくつも立ちはだかっている。 まず、環境規制物質の代替品を使い、従来品と同じ性能が出せるかどうかという第1の壁。性能とコスト面の折り合いという課題もある。この壁が最も高く……
ゴムタイムス社 取材メモ 円高で迫られる収益体質の強化 2014年5月26日 10時 タイヤメーカーなど14年12月期決算企業の第1四半期の業績が発表された。収益の内訳を詳しく見ていくと、各社とも為替差損を計上している。為替相場は昨年末の1ドル105円台をピークに横ばいから円高傾向にあり、13年12月末と14年3月末のレート(対ドル)比較で約2円の円高になった影響だ。 具体的な為替差損の額……
ゴムタイムス社 取材メモ ゴムシートをめぐる温度差 2014年4月28日 10時 ゴムシートでは、フタル酸フリー等による「環境対応製品」を市場投入する動きが広がっている。その背景にはヨーロッパを中心とした海外での規制強化が挙げられる。 2006年にEUで、電気・電子機器の部品・材料への有害物質使用を制限する「RoHS指令」が施行された。2011年には全面改正が行われ、従来の規……
ゴムタイムス社 取材メモ 横浜ゴムが出展した「ニコニコ超会議」って何? 2014年4月28日 10時 先日横浜ゴムが出展を発表した「ニコニコ超会議3」をご存じだろうか。 このイベントを主催する「niconico」は、ニコニコ動画やニコニコ生放送などの動画共有サービスの総称で、運営は㈱二ワンゴ。会員登録数は若い世代を中心に3600万人以上にのぼり、日本最大級のインターネット動画共有サービスに育って……
ゴムタイムス社 取材メモ ブラックボックス 2014年4月21日 12時 あるメーカーの新製品発表会でのこと。配られた資料を見ながら説明を聞くものの、いま一つ構造がよく分からない。 こちらの理解力が足りないのかと、資料の構造図と文章をにらめっこしていたら、
ゴムタイムス社 取材メモ 株主総会で質問が少なかったのは…。 2014年3月31日 12時 今年度のブリヂストンの株主総会は質問者の数が少なかったことから、1時間14分という異例とも言うべき短時間で終了した。 その理由について同社に尋ねると、
ゴムタイムス社 取材メモ 価格競争ではなく「オンリーワン」に 2014年3月17日 12時 「試験機特集」で製品開発への取り組みを紹介した上島製作所。同特集では、RTM摩擦試験機・FPS摩耗試験機・全自動粘弾性アナライザ・低温試験機シリーズについて触れたが、レオメーターとムーニー粘度計など、特集で取り上げていない製品の受注も好調だという。 その理由は、
ゴムタイムス社 取材メモ ゴムより古い「ファクチス」 2014年3月17日 10時 日本ゴム協会配合技術研究部会が開催した「第200回ゴム技術シンポジウム」において、素材や加工技術について熱心な講演が続いた中、ひと際興味を惹くゴム配合剤の名を耳にした。「ファクチス」という加工助剤をご存じだろうか。 植物油脂に硫黄を添加して製造するファクチス(サブ)は、かつて天然ゴムが貴重品だっ……
ゴムタイムス社 取材メモ 消費税増税と東京五輪への期待 2014年3月10日 12時 消費税増税が迫ってきた。業界によっては、増税前の駆け込み需要で活況を呈しているところもあるようだ。 ただ、そうした業界では増税後の反動を心配しており、駆け込み需要があったほうがいいのか、ないほうがいいのか、よく分からないところがある。 実際、経営者の中には、
ゴムタイムス社 取材メモ 建機工会員の需要予測に対する見方 2014年3月3日 12時 日本建設機械工業会は2月27日に14年度の需要予測を発表したが、その中で国内外の需要予測の背景に対する会員の見方を紹介した。 国内の住宅投資については消費税増税の影響により、14年度は減少すると見る会員が上期31%、下期で28%いた。 これに対し、国内の民間設備投資は、
ゴムタイムス社 取材メモ3 免震技術者の敵は地震と偏見 2014年2月24日 12時 建築物の地震対策には「耐震」「免震」「制震」の3種類がある。壁や柱など躯体の強度を上げて地震の力に耐えるのが「耐震」。躯体に「制震装置」を組み込んで地震の揺れを吸収するのが「制震」。もう一つの「免震」は、建物と地盤を切り離して地震の力を建物に伝わりにくくすることが基本的な原理だ。 地震が多発する……
ゴムタイムス社 取材メモ3 海外進出で改めて知る日本の労働者の質 2014年2月17日 12時 2013年下半期もゴム関連企業の海外進出が相次いだ。かつては国内製造業の空洞化などということが盛んに言われたが、最近はそうした言葉は聞かれなくなった。それだけ製造業の海外進出が自明のこととして、受け入れられるようになったということだろう。
ゴムタイムス社 取材メモ2 覚書と契約 2014年2月10日 12時 横浜ゴムが韓国クムホタイヤと覚書、日本ゴム工業会がミャンマーゴム協会と覚書、日本ゼオンがカタール石油公社と覚書と、ゴム業界での大型事業化案件が相次いでいる。法律書によると、覚書(Memorandum of Understanding)は「取引の契約を交わす際に付随する文書のことで、契約書を作成する……
ゴムタイムス社 取材メモ3 下町ボブスレーと求人難との戦い 2014年2月1日 12時 昨年末に厚生労働省が発表した13年11月の有効求人倍率(季節調整値)は1・00倍となり、07年10月以来、実に6年1ヵ月ぶりに1倍台を回復した。一般に求人倍率が高くなれば企業がより多くの労働者を求めており、経済に活気があることの証明になる。ところが、デフレ時代が長引いた影響で技術者の育成にまで手が回らず、……
ゴムタイムス社 取材メモ1 リアリティの重要性 2014年2月1日 12時 展示会で、ある出展企業の担当者に話を聞いていると、若い男性が我々のブースに近付き、展示している製品を手に取った。何か考えながらしきりに眺めているので、担当者が彼に話しかけると、男性は小型タブレットを取り出し、図面のようなものを示した。「こういうものがつくれるか」というのである。 ラフなコートだっ……
ゴムタイムス社 取材メモ3 消費者意識を的確にとらえた新製品 2014年1月11日 12時 ブリヂストンの「ECOPIA」の新シリーズの発表会で、興味深いデータが示された。 同社の消費者動向調査によると、タイヤ購入時に重視する性能は「セダン」「軽・コンパクト」「ミニバン」の各ユーザーのいずれも、ウェットグリップが1位だった。 しかし2位は、セダンとミニバンが高速直進安定性なのに対し軽・……
ゴムタイムス社 取材メモ3 ものづくりの心意気 2014年1月5日 12時 新春トップインタビューで、いろいろな企業の経営者の声を聞くことができた。 その中で印象深かったのは「景気に左右されないものづくりをしていきたい」という声が、複数の社長から聞けたことである。 「アベノミクスには期待をするけれど、頼ることはない」という言葉もあった。確かに、アベノミクスで一部企業の業……
ゴムタイムス社 取材メモ3 企業がJリーグを支援する意義 2013年12月15日 12時 Jリーグ1部(J1)で、横浜Fマリノスがほぼ手中にしていた優勝を逃した。鬼怒川ゴム工業の関山定男社長も、悔しい思いをしたのではないか。というのは、同社が今期から同チームのクラブスポンサーカンパニーになったことを、決算説明会で関山社長が紹介していたからだ。電気化学工業の吉高紳介社長も、やはり決算説……
ゴムタイムス社 取材メモ3 東日本大震災の記憶を風化させないために 2013年12月7日 12時 「2013年を振り返り」をテーマに、年末定例記者会見を行ったブリヂストンの津谷正明CEOと西海和久COO。
ゴムタイムス社 取材メモ S-SBR 年8・3%成長 2013年7月29日 11時 「World Solar Challenge 2013」に参戦する工学院大学ソーラーカープロジェクトにブリヂストンが転がり抵抗を大幅に低減した新技術搭載のタイヤと、「EVASKY」の太陽電池用高機能フィルムを協賛した。「EVASKY」は、太陽光を電気エネルギーに変換する発電セルを保護する太陽電……
ゴムタイムス社 取材メモ 「着眼大局 着手小局」の経営 2013年4月15日 9時 「着眼大局、着手小局」―これは谷社長からバトンを受け、4月1日付でバンドー化学の社長に就任した吉井満隆氏の座右の銘。 吉井新社長は、新たにスタートする新中期経営計画で、リーダーとして立案に参画し、長期ビジョンに沿った将来像をベースに環境変化の予測も盛り込み、計画を策定した。 物事を全体的に大きく捉……
ゴムタイムス社 取材メモ 100%石油外資源タイヤの開発加速 2012年10月15日 9時 イノベーション新時代をうたう、ワールドビジネスフォーラム「バイオジャパン2012」が10~12日の3日間、横浜市のパシフィコ横浜で開かれた。今回で4年目となるフォーラムは大勢の参加者で賑わった。 最終日の12日、グリーンイノベーションサミットとして行われた講演には、住友ゴム工業の研究開発本部長・中瀬古……
ゴムタイムス社 取材メモ 創業精神を守り続ける「ふそう」 2012年10月1日 9時 日本ゴム協会関東支部はこのほど工場見学会を開催(本紙既報)したが、2012年は三菱が商用車「ふそう」を世に送り出してから80周年の節目の年だという。
ゴムタイムス社 取材メモ 幹事国として初のISO国際会議 2011年6月20日 11時 日本ゴム工業会(浅井光昭会長)ISO/TC45国内審議委員会(今井勇委員長)は経済産業省日本工業標準調査会の下に、第59回ISO/TC45国際会議を予定通り2011年10月16日~21日にかけてパシフィコ横浜で開催する。 日本での開催は2002年の京都会議に続く2回目となり、昨年10月のオランダ国際会議で奥山議……