~高摩擦化技術・低摩擦化技術についてわかりやすく解説~
受講可能な形式
趣旨
タイヤ,シール,ワイパーやシューズなどゴム材料が用いられるトライボロジー機械要素は数多くあります.一方,設計・製造現場では,ゴム材料のトライボロジーは複雑でよくわからない!設計は現場の経験でカバー!実験はトライアンドエラー!というのが実情です.
本セミナーでは,上記の状況を脱却して,理論的根拠に基づいたトライボロジー機械要素の設計を実現するための基礎知識を習得いただきます.トライボロジーを業務とする設計開発者や研究者,これからトライボロジーを学ぶ方,業務のために手っ取り早く知識を得たい方を対象に,ゴム材料のトライボロジーを理解するために「これだけは知っておくべき基礎理論」を最短距離でわかりやすく解説します.
加えて,ゴム材料の摩擦を制御するためにはどうすればよいか?摩耗を低減するためにはどうすればよいか?といった応用技術についても紹介します.
受講対象者
◎ゴム材料のトライボロジーを対象とした製造設計者,開発者,研究者
◎これからトライボロジーを学ぶ方
◎業務のために手っ取り早くトライボロジーの知識を得たい方
日時 | 2022年12月2日10:30~16:30 |
---|---|
講師 | 前川 覚(名古屋工業大学 准教授 博士(工学)) |
講師略歴 | 2012年3月 横浜国立大学 博士後期課程修了 博士(工学)取得 |
受講料 | 45000円/1人(税別) |
会場 | WEBセミナー(ZOOM) |
主催会社 | ゴムタイムス社 |
配布方法 | |
お申込み | このセミナーに申込む |
プログラム
1)トライボロジーの基礎知識
1. トライボロジーの定義
2. 表面の形状と接触
3. 見かけの接触面積と真実接触面積
4. アモントン・クーロンの摩擦の法則
5. 摩擦の形態(境界潤滑,混合潤滑,流体潤滑)
6. トライボロジーの役割と課題
※ 一般的なトライボロジーに共通の基礎理論について解説します.
2) ゴム材料のトライボロジーの基礎知識
1. ゴムのトライボロジーの特徴と摩擦メカニズムの分類
2. 凝着摩擦
3. ヒステリシス摩擦
4. 転がり摩擦
5. 流体摩擦(流体潤滑理論)
6. 摩耗
※ 基礎理論をベースにして,ゴム材料のトライボロジーの特徴について詳しく解説します.
3) 高摩擦化技術・低摩擦化技術
1. 乾燥摩擦を制御する
2. 流体潤滑を制御する
3. 摩擦振動・摩擦音を制御する
4. 摩耗を制御する
※ 応用技術として,ゴムの摩擦摩耗を制御するための基本的な考え方とその応用事例について紹介します.
4)近年の研究事例
※ CAE技術を活用したゴムのトライボロジー設計(有限要素法解析に基づく摺動面設計に関する研究動向)について紹介します.
注意事項
セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。
Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。