~パーオキサイド加硫、CR加硫、アクリルゴムの加硫、キノイド加硫の配合処方を学ぶ~
受講可能な形式
趣旨
ゴム薬品として加硫用薬剤や老化防止剤等が商品化されており、得られた加硫物の物性はこれらゴム薬品の影響を受けると共に、ゴム製品の寿命に直結する耐熱老化性への影響も図り知れません。そのため加硫用薬剤や老化防止剤の選択はとても重要ですが、類似した化合物が多く、その選択に苦労することも少なくないのが現実です。今回、このような状況を打破するヒントとして活用して頂くべく、各種ゴムに対する加硫用薬剤、老化防止剤、充填剤、可塑剤の選択例について、その作用機構にも触れながら紹介する。
一方、日々の研究業務の課題を達成するためには、ゴム薬品の配合技術を習得することも大変重要ですが、価格考察も含めた研究テーマの適切な把握がなくては、大きな成果は得られません。このような状況を踏まえて、ゴム薬品の開発業務を通して、演者が習得した「研究テーマの捉え方」について、事例を交えて紹介する予定です。
具体的には、①NBRの加硫と老化防止のポイント、②CRの加硫と老化防止のポイント、③EPDMの加硫と老化防止のポイント、④ACMの加硫と老化防止のポイント、⑤研究テーマの捉え方について、具体的にわかりやすく説明する予定です。
領域を超えて多種類のゴムの活用が求められる現在、各種ゴム薬品の使い分け方に関するセミナーおよび日々の業務の取り組み方を聴講することで、日々の配合研究はもとより応用研究の一助にもなると考えております。
ゴム及びゴム製品の製造・開発に携われている技術者はもとより、ゴムの特性を活かした配合処方を提供されている原料ゴムメーカーの配合技術者、幅広い知識で提案型営業を目指されている商社の方々など、ゴム製品にかかわる多くの方々に有益な情報を提供します。
受講対象者
◎ゴムおよびゴム製品の開発・製造に携わっている技術者・管理職
◎ゴムの特性を活かした配合処方を提供・提案されている配合技術者
◎ゴムおよびゴム薬品を扱う商社の担当者・幹部
日時 | 2021年10月15日10:30~16:30 |
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講師 | ゴム薬品コンサルタント(元大内新興化学工業(株)顧問) 太智 重光 氏 |
講師略歴 | 1973年 京都工芸繊維大学大学院工業化学科修士課程修了 |
受講料 | 45000円/1人(税別) |
会場 | WEBセミナー(ZOOM) |
主催会社 | ゴムタイムス社 |
配布方法 | |
お申込み | このセミナーに申込む |
プログラム
1.NBRの加硫と老化防止のポイント
(1)NBRに対する加硫促進能
(2)加硫用薬剤による耐熱酸化性の向上
(3)老化防止剤による耐熱酸化性の向上
(4)老化防止剤によるオゾン劣化の防止
(5)充填剤と加硫物の耐熱酸化性
(6)NBRの用途に応じた可塑剤の選択
2.クロロプレンゴムの加硫と老化防止のポイント
(1)クロロプレンゴム(CR)の化学構造と特性
(2)EU、TMU、PURを用いたCRの加硫
(3)耐スコーチ性の確保
(4)耐熱・耐疲労劣化性が両立するCRの加硫
(5)老化防止剤による耐熱酸化性の向上
(6)老化防止剤によるオゾン劣化の防止
(7)カーボンブラック・可塑剤と耐熱酸化性
3.アクリルゴムの加硫と老化防止のポイント
(1)アクリルゴム(ACM)の化学構造と特性
(2)加硫薬剤による物性および耐熱酸化性の向上
(3)老化防止剤による耐熱酸化性の向上
(4)充填剤と加硫物の耐熱酸化性
(5)ACMに適合した可塑剤の選択
4.EPDMの加硫と老化防止のポイント
I パーオキサイド加硫
(1)加硫助剤による加硫密度の向上
(2)加硫助剤による耐熱酸化性の向上
(3)耐スコーチ性の確保
(4)老化防止剤による加硫阻害と選定
II 硫黄加硫
(1)多種類加硫促進剤による加硫の解析
(2)PEG-4000によるブルームの抑制
(3)Rの活用による耐熱酸化性の向上
5.今、若いスタッフに伝えたいこと
…研究テーマの捉え方…
(1)研究関連
①新製品と経済性分析 ②価格意識
③研究計画 ④研究成果
(2)工程改善関連
①情報の取り扱い方 ②現場主義の徹底
③状況の具体的想定 ④神格化技術からの脱却
注意事項
セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。
Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。