~材料開発、品質向上、トラブル対策を支える分析技術~
受講可能な形式
趣旨
ゴム・エラストマーの更なる材料開発・品質向上のためには、その複雑で不均質な構造を精密に解析し、物性・現象発現のメカニズムを解明する分析技術が必須の技術となります。
本セミナーでは、ゴム・エラストマーの技術を概説した上で、それを分析するための装置・原理・手法について解説します。ものづくりのための分析として、材料開発のための分析・トラブル解析など、課題解決型分析の進め方について述べます。分析技術の実際の応用例として、各種分析装置を用いた分析事例を紹介します。分析技術には経験が必要ですが、多岐に渡る豊富な分析事例を集中的に学ぶことにより、実際の分析に役に立つノウハウ、知識、ヒントを得ることができます。更に、新しい分析技術の動向として、今まで見えなかった世界を可視化する技術について、その手法と活用事例を紹介します。
本セミナーは、分析部門だけでなく、材料研究、品質管理など企業の各部門の方々にとって、分析技術を使いこなす手法を理解し、分析の勘所を掴む良い機会となります。これにより、効率的な材料開発、品質改善及び迅速なトラブル対策に貢献できるものと考えます。
受講対象者
日時 | 2016年6月6日12:30~16:30 |
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講師 | 工学博士 土肥 英彦 氏 |
講師略歴 | |
受講料 | 49,980円(税込) |
会場 | WEBセミナー(ZOOM) |
主催会社 | R&D支援センター |
配布方法 | |
お申込み |
プログラム
1.ゴム・エラストマー技術概論
1-1.ゴム・エラストマーの材料と構造
1-2.ゴム・エラストマーのテクノロジー
2.ゴム・エラストマーの分析技術~分析装置・原理・手法~
2-1.組成・微量成分分析
2-2.表面・界面分析
2-3.形態解析
2-4.分子構造解析
2-5.熱分析
2-6.X線分析
3.ものづくりのための分析~分析課題解決のPDCA~
3-1.分析部門の役割と重要性
3-2.ゴム・エラストマー分析のニーズと特徴
3-3.材料開発のための分析の進め方
3-4.トラブル対策の分析の進め方
4.ゴム・エラストマー分析技術の応用事例
~実際の分析事例紹介、分析の目的に応じた最適な分析手法~
4-1.組成分析(ポリマー、添加剤、遊離硫黄)
4-2.表面分析(異物、ブルーム、微量汚染物質)
4-3.劣化分析(熱劣化、酸化劣化、オゾン劣化、塩素劣化、加水分解、変色、疲労劣化)
4-4.深さ分析(架橋密度分布、添加剤濃度勾配、表面劣化)
4-5.相溶性分析(ポリマー分散、ポリマー界面厚み)
4-6.ナノ力学物性(フォースカーブ、弾性率マッピング、表面硬さ)
4-7.3次元構造解析(表面形状、フィラー分散、発泡セル、内部異物)
4-8.ポリマー/フィラー界面解析(ポリマーゲル、シランカップリング剤反応)
4-9.接着界面解析(ゴム/金属、ポリマー/樹脂)
4-10.材料・プロセス開発への応用(ポリマー変性、動的架橋エラストマー、バイオマス材料、リサイクルプロセス)
5.ゴム・エラストマー分析の進化~新しい可視化技術~
5-1.伸長挙動解析~補強と破壊のメカニズム~
(フィラー粒子の挙動、分配、ネットワーク構造、応力集中、ナノボイド、フィブリル、体積変化、分子鎖切断、分子運動性)
5-2.ゴムの不均一架橋構造
5-3.放射光利用による分析
注意事項
セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。
Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。