~PPS押出成形の経験談、樹脂補強ゴムの開発経験談、配合設計の考え方、混練プロセス~
受講可能な形式
趣旨
高分子材料の成形体は、合成高分子に機能を付与するために添加剤あるいは他の高分子を配合して混練されたコンパウンドを用いて成形される。押出成形やブロー成型では、コンパウンドの設計が悪ければ、良好な成形体を得ることが難しい、と経験的に言われている。射出成型では、どのようなコンパウンドを用いても良好な成形体を製造できる技術を目指し研究が行われ、多少コンパウンドに難があっても現場力で成形体を製造できるようになったという。それでも射出成形で修正できない品質問題を数度経験し、コンパウンドメーカーの指導を行った経験がある。高分子材料の成形体がどの程度混練プロセスの影響を受けるのか不明だが、経験知から、コンパウンド品質と成形体品質の対応関係が明確であれば、成形体の歩留まりは良好となり、この関係が不明であると、成形プロセスで不良率が大きくなる。
本セミナーでは、PPS押出成形の歩留まり改善を混練プラント開発から行い成功させた経験を解説し、高分子材料のプロセシングでブラックボックスとなりがちな配合技術と混練プロセスについて、新しい視点から技術解説を行う。
受講対象は、高分子に関してある程度の経験があることが望ましいが、初心者にもわかる説明を行うので、実務経験があれば理解できる内容である。また、2022年の法律の施行で再生材を扱うところも増えてきたので、その考え方もプログラムに入れている。
受講対象者
1. 入社3年目以降の技術者、管理者
2. 高分子材料成形体について品質管理を担当している担当者
日時 | 2025年1月31日10:30~16:30 |
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アーカイブ視聴 | 2025年2月7日~2025年2月21日 |
講師 | 倉地育夫((株)ケンシュー代表、工学博士) |
講師略歴 | 1979年4月 ブリヂストンタイヤ株式会社(現(株)ブリヂストン)入社 |
受講料 | 45,000円/1人(税別) |
会場 | WEBセミナー(ZOOM) |
主催会社 | ゴムタイムス社 |
配布方法 | PDFのテキストで配布 ※本セミナー資料の無断転載、二次利用、講義の録音・録画などの行為を固く禁じます。 |
お申込み | このセミナーに申込む |
注意事項 |
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プログラム
1. PPS押出成形の経験談
1.1. 高分子のプロセシング概説
1.2. 混練技術の歴史
1.3. パーコレーション転移
1.4. 中間転写ベルトの開発(1)
1.4.1.歩留まり上がらず。
1.4.2.コンパウンダーのあるべき姿
1.5.中間転写ベルトの開発(2)
1.5.1.正しい問題
1.5.2.カオス混合
1.5.3.3カ月でプラント建設
2.樹脂補強ゴムの開発経験談
2.1.シミュレーションによる配合設計
2.2.配合設計を実現するための苦労
2.3.コンパウンドの評価をどのように進めたか。
2.4.1年の開発予定を3か月で。
3.配合設計の考え方
3.1.配合技術問題の新しい解き方
3.2.データサイエンス
3.3.AIとタグチメソッド
4.混練プロセス
4.1.混練について
4.1.1.剪断流動
4.1.2.伸長流動
4.2.連続プロセス
4.3.二軸混練機のノウハウ
4.4.バッチプロセス
5.まとめ
注意事項
セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。
Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。