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ゴム・金属の加硫接着技術と不良対策の最新傾向

~各種合成ゴムの種類と特性、 表面処理の技術、 加硫接着剤の種類と特徴、 加硫メカニズム、 接着不良における対策と原因、 接着塗装と安全対策、 接着塗装の塗着効率への改善、 最新動向の加硫接着技術~

ゴムタイムス社

受講可能な形式

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趣旨

<第1部 江口氏>
 ゴムと金属の加硫接着部品は、自動車や産業機械や建設機械など重要な部分に多数適用されているが、使用されている接着剤の特性や欠点および、加硫温度上限などの事項について、理解されていない事例が多く見られる。
 本セミナーでは、接着に関係するゴムの特性や特徴を基礎から理解してもらい、ゴム金属接着部品の基本知識を習得してもらい受講者の製造されている接着部品の信頼性向上に貢献したいと考えます。また過去の失敗事例などを上げながら、やってはいけないこと、不具合時の対策方法についても解説いたします。
 さらに、最近のVOC規制対応のための接着剤フイルムなどの応用事例や最新技術動向および課題を説明します。

<第2部 飯泉氏>
 ゴムと異種材料の接着、特に工業的に広く展開されているゴムと金属の加硫接着技術は、直接接着法と間接接着法に便宜的に分類され、特に間接接着法は各種加硫接着剤の開発・上市により広く世の中に展開されている。
 本セミナ-においても間接接着法を取り上げ、特に顧客要求として顕在化している二つのポイント、つまり「接着耐久性の向上」「被着体としての金属の樹脂化」に関する技術を取り上げる。

受講対象者

本講義にて、ゴム間接接着技術全般並びに将来技術について習得することが出来ます。ゴム製品の設計・開発・製造技術に従事される方、さらにはゴム会社の経営陣の方々にもお聞き戴きたい内容です。
・ゴム接着製品の開発、設計、製造に携わっている技術者の方
・ 材料設計者、購買部署、営業部署、商社営業担当者の方

日時 2025年2月6日10:30~16:30
講師 江口 力人(ラバーボンドケミカル株式会社 代表取締役社長) 飯泉信吾(ゴムの加硫接着技術顧問)
講師略歴

<江口氏>
1998年 ロームアンドハースジャパンにて加硫接着剤シクソン、メガムのアジア太平洋地域営業技術部長として約10年活動。

2017年10月にラバーボンドケミカル株式会社を設立し、加硫接着技術顧問活動と販売代理店活動を行う。

<飯泉氏>
1978年 慶応義塾大学大学院工学研究科(応用化学専攻)修士課程修了
同年、ブリヂストンタイヤ(株) 現在の(株)ブリヂストン入社
技術本部にて、主にゴム配合設計、接着技術開発に従事、技術論文発表、技術講演など多数
2012年よりタイ王国に赴任、化成処理剤、メッキ処理剤、洗浄剤などの化学薬品製造販売会社の社長を歴任、現在もその会社の技術顧問を務める

受講料 45,000円/1名
会場 WEBセミナー(ZOOM)
主催会社 ゴムタイムス社
配布方法 PDFのテキストで配布 ※本セミナー資料の無断転載、二次利用、講義の録音・録画などの行為を固く禁じます。
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プログラム

<第1部 江口氏 10:30~13:00>

1.各種合成ゴムの種類と特性
 1-1. 汎用ゴム
 1-2. 耐油ゴム
 1-3. 耐熱ゴム
 1-4. その他ウレタンゴムなど高強度ゴム


2.表面処理の技術
 2-1.金属(鉄系)
 2-2.非鉄金属
 2-3.プラスチック


3.加硫接着剤の種類と特徴
 3-1.汎用接着剤
 3-2.耐熱接着剤
 3-3.高強度接着剤


4.加硫メカニズム


5.接着不良における対策と原因


6.接着塗装と安全対策


7.接着塗装の塗着効率への改善


8.最新動向の加硫接着技術
 8-1.接着フィルムの技術動向と今後の課題
 8-2.PV接着剤の動向
 8-3.TPE、TPV接着


【質疑応答】

 

<第2部 飯泉氏 14:00~16:30>

1.序論
 1-1 ゴム製品と接着技術
 1-2 ゴム加硫接着技術の分類

 

2.ゴム/金属加硫接着体の耐久性向上
 2-1 腐食環境における接着劣化
 2-2 被着体(金属)へのブラスト処理技術適用
 2-3 被着体(金属)へのリン酸塩化成処理技術適用
  1) 化成処理技術の発展と適用分野
  2) 化成処理技術のゴム接着技術への応用展開
  3) 工程設計及び現場管理技術
  4) 環境対応技術の開発

 

3.熱可塑性樹脂とゴムの複合化技術
 3-1 未加硫ゴムと熱可塑性樹脂の加硫接着(直接法)
 3-2 未加硫ゴムと熱可塑性樹脂の加硫接着(間接法)
 3-3 加硫ゴムの接着(加硫ゴムの表面処理)
 3-4 加硫ゴムと熱可塑性樹脂の接着
   (樹脂射出成形による接着法)

 

4.今後の技術開発

注意事項

セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。

Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。

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