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フィラーの高分散・充填化技術の基礎と開発・応用動向

~フィラー基礎、フィラーのスラリーやポリマーへの高分散充填に関する基礎、ポリエステル(PET)へのフィラー分散に関するモデル実験と実証例、機能性ナノフィラーを用いた先端材料の研究開発動向~

ゴムタイムス社

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趣旨

 本講座ではスラリーやポリマーへのフィラーの分散法に関する基礎的知識、さらにシリカや炭酸カルシウム粒子の表面処理法とポリマーへの充填例につき、最近の文献・特許情報をもとに解説する。次に、酸化チタン、アルミナ、炭酸カルシウムなどの(ナノ)フィラーのポリエステル(PET)への分散モデル実験方法かつ結果、そしてモデル実験結果のPET重合系での実証結果を紹介し、モデル実験結果との整合性を示す。さらに、今日話題の機能性ナノフィラー(ナノ炭素粒子、CeNF)の分散、それらの機能性ナノコンポジット(力学特性、導電・伝熱関係)の高機能化のポイント・具体的方策、そして最近の研究開発動向につき紹介する。。

受講対象者

フィラーの種類や特性、フィラーの分散方法およびモデル実験法、そしてフィラー特にナノフィラーの高機能性複合材料への応用動向に興味のある方なら、どなたでも受講可能です。

日時 2024年12月6日10:30~16:30
講師 小長谷重次(博士(工学)、(公財)名古屋産業科学研究所上席研究員(名古屋大学名誉教授))
講師略歴

東洋紡(株)総合研究所、奈良先端科学技術大学院大学、名古屋大学工学研究科教授を経て、現在、名古屋大学名誉教授かつ(公財)名古屋産業科学研究所上席研究員、また、その間フィラー研究会副会長、会長、顧問を歴任。

受講料 45000円
会場 WEBセミナー(ZOOM)
主催会社 ゴムタイムス社
配布方法 冊子のテキストで配布 ※本セミナー資料の無断転載、二次利用、講義の録音・録画などの行為を固く禁じます。
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プログラム

1.フィラー基礎
 1.1.フィラーの種類:無機性、有機性、有機・無機ハイブリッドタイプ
 1.2.主要フィラーの製法とその特性:炭酸カルシウム、シリカ、酸化チタン
 1.3.フィラーの粉砕・分級法とその特徴
  a)乾式粉砕
  b)湿式粉砕
 1.4.フィラー径と粒度分布評価法
  a)直接観察法(電子顕微鏡法)
  b)間接観察(動的光散乱法ほか)
  c)最近の話題
 1.5.フィラー種による表面特性の特徴
  a)無機酸化物と無機塩との表面特性差異
  b)表面電荷(ゼータ電位)と測定法
2.フィラーのスラリーやポリマーへの高分散充填に関する基礎
 2.1.フィラー分散スラリー調製の考え方
 2.2.フィラー分散支配因子:表面電荷と立体障害効果
 2.3.ゼータ電位測定法の実際と問題点
 2.4. フィラーの表面処理がポリマーへの高分散化に与える効果
  a)シリカ粒子
  b)炭酸カルシウム粒子
  c)セルロースナノファイバーなど
3.ポリエステル(PET)へのフィラー分散に関するモデル実験と実証例
 3.1.PET中での酸化チタンフィラー(TiO2)の分散モデル実験とその評価法
  a)PET合成時の各種添加物がTiO2のゼータ電位、分散に与える影響
  b)PETモデル体(BHET)がTiO2のゼータ電位、分散に与える影響
 3.2.PET重合系におけるTiO2分散モデル実験結果の実証
 3.3.各種ナノフィラーのPETへの高分散化モデル実験と実証例
  a)TiO2ナノ粒子
  b)アルミナナノ粒子
  c)炭酸カルシウムナノ粒子
4.機能性ナノフィラーを用いた先端材料の研究開発動向
 4.1.機能性ナノフィラーとナノ効果概説
 4.2.ナノ炭素粒子(CNT,グラフェン類など)
  4.2.1.ナノ炭素粒子の開発動向
  4.2.2.ナノ炭素充填体の分散性向上に関する技術
  4.2.3.ナノ炭素充填効果アップ策:パーコレーション、ダブルパーコレーション
  4.2.4.ナノ炭素粒子充填先端材料に関する研究開発動向
  4.2.5.開発・上市における課題と対応の現状
 4.3.セルロースナノファイバー(CeNF)
  4.3.1.環境問題におけるCeNFの意義
  4.3.2.CeNFの研究開発動向
  4.3.3.CeNFの力学特性を活用した先端材料の研究開発動向
  4.3.4.各種ポリマーとの相溶性改善を目指したCeNFの改質(表面修飾)例
    a)ポリプロピレン(PP)
    b)ポリアミド(PA)
    c)セルローストリアセテート(CTA)
  4.3.5.CeNFの吸着特性を活用した先端材料の研究開発動向
  4.3.6.開発・上市における課題と対応の現状
5.まとめと質疑応答

注意事項

セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。

Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。

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