~成形品の力学特性と耐衝撃性の改善事例を解説~
受講可能な形式
趣旨
プラスチックは金属,セラミクスと肩を並べる3大材料の一つと言われています。プラスチックは他の材料と比べて,軽量でかつ比較的低い温度で成形できるために様々な成形加工法が開発され,日用品から輸送機器に至るまで広域な分野で使用されています。
本セミナーでは,まずプラスチックの力学特性に関する基本的な項目について,理論を交えながらご紹介します。そこから本セミナーのトピックである耐衝撃性に焦点を当てて解説し,今まで得てきた研究成果の一部を実例として紹介しながら耐衝撃性の改善手法を詳しく解説します。
※本講義では数式が多数出てきますが,感覚で理解できるように丁寧に解説していきます。
受講対象者
◎プラスチック素材の開発に携わっている方や複合材料やポリマーブレンドに興味のある方
◎プラスチックの成形加工に関わっている方も参考となる内容です
日時 | 2021年9月24日10:30~16:30 |
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講師 | 高山哲生(山形大学大学院 有機材料システム研究科 有機材料システム専攻 助教) |
講師略歴 | ・2009年3月 九州大学総合理工学府物質理工学専攻 博士課程修了 博士(工学)を取得 |
受講料 | 45000円/1人(税別) |
会場 | WEBセミナー(ZOOM) |
主催会社 | ゴムタイムス社 |
配布方法 | |
お申込み | このセミナーに申込む |
プログラム
1.力学の基礎
(1)力学とは?
(2)力の分類
(3)応力やひずみの概念
(4)プラスチックの力学特性に関する負荷速度依存性
(5)耐衝撃性とは?
2.解析・材料設計に必要な高分子材料の物性に関する試験と評価方法
(1)3点曲げ試験
(2)ノッチ付き衝撃試験
(3)示差走査熱量解析
3.熱可塑性プラスチックの成形加工温度と力学特性
(1)プラスチックの降伏現象:クレイズとせん断降伏
(2)降伏応力の射出成形温度依存性
(3)降伏応力と破壊じん性
(4)破壊じん性の射出成形温度依存性
4.応用編:熱可塑性プラスチックの耐衝撃性改善手法事例
(1)ポリマーブレンド
・エラストマーブレンドによる破壊じん性改善
a.実例-1:PS/SEBS
・硬質プラスチックブレンドによる延性化
b.実例-2:PP/PS
・相容化剤添加による延性化
c.実例3:PP/PS/SEBS
・反応性添加剤による破壊じん性改善
実例4:PC/ABS
(2)繊維強化
・繊維の引抜けによる破壊じん性改善
a.実例1:PP/長繊維AF
b.実例2:PP/短繊維GF/MAH-PS
・繊維とナノフィラーとの併用による破壊じん性改善
a.実例1:PP/短繊維GF/CNF
b.実例2:PP/短繊維GF/CNT
5.まとめと質疑応答
注意事項
セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。
Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。