~エクセルで導いた劣化・寿命予測データ手法を理解する~
受講可能な形式
趣旨
樹脂製品が熱負荷により、その特性が低下した場合、因子はその特性値と温度と経過時間の3つである。この場合、特性値と温度、特性値と経過時間が相関関係にあれば特性値を目的変数とし、残り2つの因子を説明変数として重回帰分析を行えばその特性の寿命予測が可能である。
更には、設定する寿命予測式がアレーニウス式の様な法則式に基づいたものであれば、関係者に対する理解が得られ易い。
本講座では、対象をゴム・プラスチック・粘/接着製品全般とし、各種劣化モードにおける寿命予測を重回帰分析の手法により、アレーニウス型やラーソンミラー型の予測式設定に繋げたため、予測結果が実際のデータにきわめて近似することを特徴とする。
また、ほとんどの事例について劣化メカニズムを解説しているので、類似の不具合が発生した際には、迅速で的確な対策が策定できる内容としている。
受講対象者
ゴム・プラスチック製品の開発、設計、品質管理、品質保証、評価・実験、生産技術に携わる担当者
日時 | 2020年2月21日10:30~16:30 |
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講師 | 川瀬豊生(川瀬テクニカル・コンサルタンシー) |
講師略歴 | 1970年:日産自動車(株)入社 |
受講料 | 45000円/1人(税別) |
会場 | WEBセミナー(ZOOM) |
主催会社 | ゴムタイムス社 |
配布方法 | |
お申込み | このセミナーに申込む |
プログラム
1.樹脂材料の劣化寿命予測
1.1 アレーニウスの式
1)寿命予測式の導出
2)データの相関性の検討
3)寿命予測の流れ
1.2 ラーソンミラーの式
1)寿命予測式の導出
2)パラメータの算出
3)定数Cの特定
4)マスターカーブの作成
1.3 取得データの重回帰分析
1)アレーニウス型
1.4 加速倍率の算出
1)m℃n倍速の設定と検証
2)T-t線図の傾きと活性化エネルギー
3)活性化エネルギーと加速倍率の関係
1.5 劣化加速条件の設定方法
1)部品の温度頻度
2)加速温度の決定
3)加速時間の算出
4)劣化加速条件設定の流れ
1.6 重回帰分析の方法
1)エクセルの分析ツールによる方法
2)INDEX(LINEST)関数による方法
3)統計量の計算と判定
2.ゴムにおける劣化と寿命予測
2.1 シール部品
1)劣化状態の確認方法
2)劣化メカニズム
3)寿命予測
4)劣化加速条件の設定
2.2 ガスケット
1)寿命特性値の決定
2)寿命予測
3)劣化加速条件の設定
3.プラスチックにおける劣化と寿命予測
3.1 ソルベントクラック
1)事例
2)破面の特徴
3)発生メカニズム
4)再現試験
5)重回帰分析による寿命予測
6)ワイブル解析による寿命予測
3.2 環境応力割れ
1)事例
2)破面の特徴
3)発生メカニズム
4)再現試験
5)因子としての吸水率の予測
3.3 クリープ破壊
1)事例
2)破面の特徴
3)発生メカニズム
4)寿命予測
5)劣化加速条件の設定
6)再現試験方法
7)各種材料における材料定数・C
3.4 疲労破壊
1)破面の特徴
2)発生メカニズム
3)寿命予測
3.5 熱劣化
1)発生メカニズム
2)寿命予測
3)劣化加速条件の設定
3.6 加水分解
1)発生メカニズム
2)寿命予測
4.粘・接着剤における劣化と寿命予測
4.1 アクリル系接着剤
1)熱負荷による劣化
2)寿命予測
3)劣化加速条件の設定
4.2 アクリル系両面テープ
1)熱負荷によるクリープ剥離
2)寿命予測
注意事項
セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。
Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。