ゴム・樹脂専門の技術ポータルサイト「ポリマーTECH」

ベンゾオキサジン系耐熱性樹脂の 合成、構造制御、分子複合・アロイ化と特性向上技術

~耐熱性ネットワークポリマーの現状把握&実用化・用途展開のための基本技術~ ~ポリイミドを中心とした他樹脂との複合化・アロイ化~ ~複合材料技術における組成と熱・機械的特性の相関関係を明らかにする~

ゴムタイムス社

受講可能な形式

趣旨

 近年、新しい熱硬化性樹脂として、ベンゾオキサジン系樹脂(以下BXZ)の開発が進められている。ベンゾオキサジン樹脂は、熱により開環重合が進行し、架橋構造中に、フェノール性水酸基と三級アミノ基を有するネットワークポリマーである。しかしながら、ベンゾオキサジン樹脂単独では、高耐熱材料であるが、可とう性に劣る材料であることが明らかとなっている。
 本講座では、BXZの合成方法、様々な一次構造とその熱的特性、機械的特性等の関係、スペーサーと開環重合性の関係等を中心に解説する。BXZとポリイミド(以下PI)との複合材料は、様々な組成でのアロイ化が可能で、強靭な複合フィルム材料となる。その他のBXZ系ポリマーアロイ系材料技術についても紹介し、これらの複合材料技術における組成と熱機械的特性の相関関係等についても解説する。また、最近報告され、フィルム化が可能な材料として注目されているオリゴマー系ベンゾオキサジン樹脂の合成方法、基本的特性についても紹介する。また、“ベンゾオキサジン系樹脂“系新規材料の研究動向、また、公開特許からみたベンゾオキサジン系材料の実用化へ向けた応用技術開発等の動向についても紹介する。その他、本セミナーでは、フィルム材料として知られているポリイミド技術およびポリヒドロキシエーテル系ポリマー技術についても紹介するとともに、芳香族系ポリヒドロキシエーテル類(PHE)はガスバリア性に優れた材料で、これらの複合材料はフィルム化可能で、耐熱性、防湿性に優れた新規な耐熱性ポリマーアロイとなる。これらのポリマーとポリイミドの複合材料についても紹介する。

受講対象者

日時 2016年5月16日10:30~16:30
講師 (独)国立高等専門学校機構 佐世保工業高等専門学校  物質工学科 教授(地域共同テクノセンター長)  博士(工学)  古川 信之 氏
講師略歴
受講料 48,600円
会場 WEBセミナー(ZOOM)
主催会社 サイエンス&テクノロジー<S&T>
配布方法
お申込み

プログラム

1.ベンゾオキサジン系ネットワークポリマーの基礎
 1.1 ベンゾオキサジン樹脂とは何か?
 1.2 ベンゾオキサジン樹脂の合成法
 1.3 ベンゾオキサジン樹脂の熱反応性と硬化物の基本特性
  1.3.1 ベンゾオキサジン樹脂の構造と熱硬化特性
  1.3.2 ベンゾオキサジン樹脂の構造と耐熱特性

2.オリゴマー型ベンゾオキサジンの基礎
 2.1 オリゴマー型ベンゾオキサジンとは何か?
 2.2 オリゴマー型ベンゾオキサジンの合成法と熱硬化特性
 2.3 オリゴマー型ベンゾオキサジンの熱機械的特性

3.ベンゾオキサジン樹脂の高性能化のためのポリマーアロイ
 3.1 ベンゾオキサジン/ポリイミド系ポリマーアロイ
  3.1.1 熱可塑性ポリイミドの合成法と基本特性
  3.1.2 ベンゾオキサジン/ポリイミド系ポリマーアロイの熱硬化特性
  3.1.3 ベンゾオキサジン/ポリイミド系ポリマーアロイ組成と耐熱特性
  3.1.4 ベンゾオキサジン/ポリイミド系ポリマーアロイの接着特性
 3.2 ベンゾオキサジン系材料を中心とする最近の研究開発と将来展望
 3.3 新規ベンゾオキサジンの研究紹介(多官能ベンゾオキサジン等)

4.ベンゾオキサジン系材料の開発動向と応用例(特許を中心として)

5.ポリイミド/ポリヒドロキシエーテル系ポリマーアロイ
 5.1 ポリヒドロキシエーテルの合成法と基本特性
 5.2 ポリイミド/ポリヒドロキシエーテル系ポリマーアロイの作成法
 5.3 ポリイミド/ポリヒドロキシエーテル系ポリマーアロイ組成と耐熱特性
 5.4 ポリイミド/ポリヒドロキシエーテル系ポリマーアロイ組成と耐湿特性

  □質疑応答□

注意事項

セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。

Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。

関連キーワード:

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー