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ポリウレタンの 設計と物性制御技術 ―目的の性能を得るための原料及び製造法の選定,分子構造制御,劣化対策―

ゴムタイムス社

受講可能な形式

趣旨

 ポリウレタンは,ウレタン結合を持つポリマーの総称です。イソシアネートをはじめとした多くの原料から作られ,フォーム,塗料,接
着剤,エラストマーなどはもちろん,限りなく広い応用が可能なポリマーです。
 ポリウレタンを使いこなすためには,基本を良く知り,個々のケースに応用してゆくことが必要です。
 この講座では,ポリウレタンの基礎知識を伝授し,さらに目的の性能を得るための原料選定,製造方法の選択,分子構造の制御法,劣化
対策を紹介します。

○受講対象:
 ・ポリウレタンの基礎知識を身につけたい方
 ・これからポリウレタンやイソシアネートを利用しようとしている方
 ・ポリウレタンの原料選定の指針を知りたい方
 ・ポリウレタンの性能向上を検討している方
 ・ポリウレタンの劣化(着色,物性低下など)にお悩みの方
 ・ポリウレタンの評価方法を知りたい方
 など

○受講後、習得できること:
 ・ポリウレタン全般に共通する基礎知識
 ・個々のポリウレタン応用分野における重要知識
 ・イソシアネート,ポリオール,触媒などの原料に関する知識
 ・ポリウレタンの合成・製造方法に関する知識
 ・ポリウレタンの物性制御,劣化抑制方法に関する知識
 ・ポリウレタンの分析,物性評価に関する知識
 など

受講対象者

日時 2015年11月27日10:30~16:30
講師 積水化学工業(株) 耐火材料製造部 耐火材料開発課 ウレタングループ長 工学博士  村山 智
講師略歴
受講料 1名46,440円(税込(消費税8%)、資料・昼食付)  *1社2名以上同時申込の場合、1名につき35,640円       *学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
会場 WEBセミナー(ZOOM)
主催会社 情報機構
配布方法
お申込み

プログラム

1. ポリウレタンの基本
 1.1 ポリウレタンとはどんなポリマーか
 1.2 ポリウレタンの分類
 1.3 ポリウレタンの合成、製造
 1.4 ポリウレタンの原料
 1.5 ポリウレタンの分類

  (1)形態による分類
  (2)分子構造による分類

2. ポリウレタン原料の特徴と選定法
 2.1 イソシアネート

  2.1.1 イソシアネートとは
  2.1.2 イソシアネートの特徴
  2.1.3 イソシアネートの分類
  2.1.4 芳香族イソシアネート類
   (1)MDI
   (2)TDI
  2.1.5 脂肪族イソシアネート類
   (1)HDI
   (2)IPDI
   (3)H12MDI
  2.1.6 その他のイソシアネート類
  2.1.7 イソシアネートの特性
   (1)性状
   (2)凝集力
  2.1.8 イソシアネートの合成・製造
  2.1.9 イソシアネートの反応
  2.1.10 イソシアネートの誘導体
   (1)ウレタン・アロファネート
   (2)ウレア・ビュレット
   (3)イソシアヌレート(3量化)
   (4)カルボジイミド・ウレトンイミン
   (5)その他の誘導体
 2.2 ポリオール
  2.2.1 長鎖ポリオールの分類
   (1)ポリエーテル
   (2)ポリエステル
   (3)ポリカーボネート
   (4)その他のポリオール
  2.2.2 短鎖ポリオール
  2.2.3 アミン類
  2.2.4 ポリオールの種類とポリウレタンの物性
 2.3 触媒
  2.3.1 触媒の分類
   (1)金属触媒
   (2)アミン触媒
  2.3.2 触媒の機能
 2.4 その他の原料
  2.4.1 硬化剤
  2.4.2 添加剤

3. ポリウレタンの応用技術
 3.1 熱可塑性エラストマー(TPU)
 3.2 熱硬化性エラストマー(TSU)
 3.3 弾性シーラント
 3.4 弾性繊維
 3.5 ポッティング材
 3.6 人工皮革・合成皮革
 3.7 塗料

  3.7.1 塗料の設計
  3.7.2 塗料用イソシアネート硬化剤
 3.8 接着剤
 3.9 バインダー
 3.10 フォーム

  3.10.1 硬質フォーム
  3.10.2 軟質フォーム

4. ポリウレタンの分子構造と合成法
 4.1 一次構造
 4.2 高次構造(相分離構造)
 4.3 ワンショット法と構造
 4.4 プレポリマー法と構造
 4.5 ポリオール鎖長と構造
 4.6 原料組成比と構造
 4.7 イソシアネートと分子設計

5. ポリウレタンの経時劣化と安定化
 5.1 劣化現象

  (1)黄変
  (2)強度低下
 5.2 熱劣化
 5.3 光劣化
 5.4 加水分解
 5.5 安定剤の種類と原料選定

  (1)熱劣化の場合
  (2)光劣化の場合
  (3)加水分解の場合
  (4)その他

6. ポリウレタンの評価法
 6.1 FTIR
 6.2 引張試験
 6.3 動的粘弾性
 6.4 その他

7. ポリウレタンの物性・機能制御技術
 7.1 力学的物性
 7.2 硬度・柔軟性
 7.3 接着性
 7.4 透明性
 7.5 耐加水分解性

注意事項

セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。

Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。

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