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ポリオレフィン系エラストマー・プラストマーを使ったポリプロピレンの改質の勘所

~エチレン-αオレフィン共重合体の開発経緯、その構造と基本物性、ポリプロピレンとの混練・相容性、ポリプロピレンとのブレンドの相構造と物性との関係、フィラーとの三元ブレンドの構造物性、射出成形による構造形成、トラブル対策と分析・解析技術~

ゴムタイムス社

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趣旨

 EPR, EBR, EORといったオレフィン系エラストマーは、ポリプロピレンとのブレンド用途に大量に使われています。しかし、一般に広く知られている技術ではなく、基本的な教科書がありません。本講座では、開発の歴史や出来事を基本的な流れとして、教科書にある基本的な物理化学を用いて技術説明していきます。

 高分子科学は大学で学習する内容なので、できるだけ日常生活の事象を事例として理解が深まるようにします。

受講対象者

◎EPR, EBR, EORといったオレフィン系エラストマーに関係する技術者

◎ポリプロピレンの改質、ブレンド検討している技術者

◎ポリプロピレン系ポリマーブレンドの成形加工や製品設計に携わっている技術者

日時 2025年8月22日10:30~16:30
講師 小林 豊(山形大学 グリーンマテリアル成形加工研究センター 産学連携教授)
講師略歴

1985年 出光興産入社 自動車用途のPP系ポリマーブレンドを担当
2005年から2020年 プライムポリマーへ出向 この間2009年から2013年迄米国Advanced Composites Incに駐在
2021年 出光興産定年退職 
2021年から現在 山形大学 産学連携教授

 

本セミナーに関連する著作
 ・小林豊, 第6章自動車分野におけるモノマテリアル樹脂を目指すポリプロピレンの設計, 自動車用材料の最新技術と市場, 株式会社シーエムシー出版, pp.57-68 (2024)
 ・小林豊, “PPのポリマーアロイによる耐衝撃性向上とその応用について”, inポリマーアロイ/ブレンドにおける相溶性分散条件の最適設計、評価応用の最新技術, 技術情報協会, pp.287-306 (2020)
 ・小林豊, “混練機によるポリプロピレンのコンパウンド”, in押出成形の条件設定とトラブル対策, 技術情報協会, pp.130-138 (2018)

受講料 45000円/1人(税別)
会場 WEBセミナー(ZOOM)
主催会社 ゴムタイムス社
配布方法 PDFのテキストで配布 ※本セミナー資料の無断転載、二次利用、講義の録音・録画などの行為を固く禁じます。
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プログラム

1. ポリオレフィン系エラストマーの歴史
 1.1 チーグラーナッタ触媒
 1.2 バナジウム(V)系EPR, EBR, チタン(Ti)系EPR
 1.3 水素添加系EPR, EBR
 1.4 メタロセン(M)系EBR, EHR, EOR
 1.5 OBCなどの重合技術

2. ポリプロピレンとのブレンド
 2.1 混和性 Compatibility
 2.2 コンパウンド方法
 2.3 相構造の安定性
 2.4 劣化と添加剤

3. 射出成形品
 3.1 階層構造 モルフォロジー
 3.2 弾性率、耐衝撃性などの物性発現
 3.3 表面・寸法安定性との関係
 3.4 塗装・接着性との関係

4. 自動車用途でのトラブル事例と対策
 4.1 物性関係 振動疲労割れなど
 4.2 外観関係 ブリード、白化、汚れ付着
 4.3 劣化関係 耐候性、耐熱性
 4.4 成形性関係 ボイド、デフォーム、離型など

注意事項

セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。

Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。

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