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ポリマーアロイ・ブレンドにおける相溶性の基礎と制御法

ゴムタイムス社

受講可能な形式

趣旨

・ポリマーアロイを扱う技術者に相溶性と相図の基礎を理解していただく。ポリマーブレンドの混練過程について理解していただく。

・自動車をはじめプラスチック材料組成も、各種ファイバー状・粒子状材料との複合化が進んでいる。オレフィン系のように極性のないマトリクスに、ガラスやセルロースのような極性フィラーを均一に分散させるには、両者を取り持つ添加剤が必要である。加えてナノ粒子やナノファイバーのように、細かくなれば表面積も増え、マトリクスとの界面がより重要になる。ここではオレフィンなどを基本骨格として、無水マレイン酸を付加した添加剤の構造・機能の説明し、各種実験結果でその効果を紹介する。

受講対象者

日時 2016年4月22日12:30~16:20
講師 <1>信州大学 繊維学部 先進繊維・感性工学科 准教授 工学博士 高橋 正人    【ご専門】 高分子の構造と物性 <2>ビックケミー・ジャパン(株)添加剤技術部 部長 若原 章博  
講師略歴
受講料 非会員: 49,980円(税込) 会員: 47,250円(税込) 学校関係者: 10,800円(税込)
会場 WEBセミナー(ZOOM)
主催会社 R&D支援センター
配布方法
お申込み

プログラム

<1>ポリマーアロイ・ブレンドにおける相溶性の基礎と制御法

【習得できる知識】
・相溶性と相図について理解できる。
・高分子の混練過程について理解できる。

【講演の趣旨】 ポリマーアロイを扱う技術者に相溶性と相図の基礎を理解していただく。ポリマーブレンドの混練過程について理解していただく。

1.相溶性と相図
 1.1 相溶性とは
 1.2 相図の熱力学
 1.3 ポリマーブレンドの相分離過程
 1.4 相分離過程と相分離構造の観察
2.ポリマーブレンドの混練過程
 2.1 混練過程における構造形成
 2.2 混練により形成される様々な相分離構造

【質疑応答・名刺交換】
 

<2>固相グラフト化法を用いた相溶化添加剤によるポリマーコンポジットの機能向上

【習得できる知識】
・固相でフィラーや粒子を濡らし、安定化させる手法を学べる。
・固相グラフトなど材料の特徴を学べる。
・プラスチック材料と粒子状材料の組み合わせでの実例で効果を把握できる。
・ナノクレイやナノファイバーを用いることで、どのような機能が向上するかの
 知見が得られる。

【講演の趣旨】 自動車をはじめプラスチック材料組成も、各種ファイバー状・粒子状材料との複合化が進んでいる。オレフィン系のように極性のないマトリクスに、ガラスやセルロースのような極性フィラーを均一に分散させるには、両者を取り持つ添加剤が必要である。加えてナノ粒子やナノファイバーのように、細かくなれば表面積も増え、マトリクスとの界面がより重要になる。ここではオレフィンなどを基本骨格として、無水マレイン酸を付加した添加剤の構造・機能の説明し、各種実験結果でその効果を紹介する。

1.粒子とマトリクス材料の境界で働く添加剤
 ・分散剤の機能と構造

2.固相での添加剤
 ・ベースポリマーと変性

3.グラフト化プロセスと添加剤の種類
 ・固相法と溶融法、製造方法の違い

4.カップリング機能
 ・木質系(セルロース)フィラーの濡れとプラスチック材料への混合
 ・ガラス繊維の分散と安定化

5.固相グラフト添加剤による機械的強度の向上
 ・耐衝撃性、曲げ強度・靱性の向上例

6.ナノクレイのコンポジットへの展開
 ・難燃性向上の例

 【質疑応答・名刺交換】

注意事項

セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。

Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。

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